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「あら!山から見る日の出って最高じゃない!!」

珍しく彩希が景色とかに、反応する…

普段の雰囲気とは違うな…


山の下はまだ雲の上なので、下がどの様な場所なのかが分からないのだが次第に明るくなってくる空に久しぶりに見た感激もある。


「そうなのよ!そんなに長い期間じゃ無くても、ずっと洞窟の中だったんだから、この青くなってきた空も感動モノよ!!キラー君みたいな何も感動とかしない人とは違うんだから!!」

彩希のテンションが上がっているのは、良いのだが……

僕を引き合いにしなくても……


なんだろうか?

そこまで騒がなくてもって思ってしまうんだよなぁ…


「キラーちゃんだもんねぇ…そんな気がするよ。」

いくみも笑いながら、僕を見る。


客観的に見てしまうのは結構みんなからも思われてるのを、見抜かれてるんだ…


「キラーの考えって、変な事ばっかりだからねぇ〜絶対感動とかしないよ!卒業式で泣かない人でしょ?」

桃に言われたが、卒業式で泣く意味が分からないの。


「えっ!?皆んなとお別れとか、色々な思い出とかあるじゃない!!それで感動とかしないの?」

朱音が怪訝そうな顔で、僕を見る……


卒業式って事は次のステップに進める事しか考えて無かったり…


「友達居なかったんでしょ?本当に仲の良かった友達とか??」

彩希に言われたが………

居なかった……


「なんて暗い学生時代だったの?本当に色々と感情が出ないよね…」

いくみにそんなに言われてもねぇ…

なんだろうか、今……僕は全員にひかれてないか?

ドン引きされてる気がする…


「あっ!ドン引きしてるよ!!こんな人って居るんだって感じ。」

桃に言われたが、うーん……反論出来ないな。


「キラー殿は今の仲間が居るのに、友人は居ないのか?可哀想だな。」

ミアータに言われると、微妙に悔しいぞ!!


「ミアータもちゃんと友達とか居るんだ!そうだよねっ!!」

いくみがミアータに話しかける。


「共に闘いに出た仲間達とは、大切な友人である。キラー殿は本当に変わっているな。」

ミアータに変わっているって言われてるのが、変わっている…


ってよりも!!!

僕が友達居ないのが可哀想って話しになってないか??


「本当に居ないわよね…どんな生き方してるんだか?」

僕の事を良く知る彩希に、今更そんな事を言われてしまう……


「友達は居ない、女の子は好き……長続きはしない……並べてみると、嫌だわぁ…」

いくみさん?

そろそろ妥協してよぉ……

かなり、朝日から僕個人に攻撃を喰らっております……


メンタル弱ければ、崖から落ちるぞ??


「大丈夫よ。キラー君だから、みんな言えるのが分かってるんだから…」

彩希に言い切られた……




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