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「何なの?あの技!!」

いくみがミアータを見ながら驚いた表情で見ているが……


「………それよりも、ちょっと………」

彩希が指を刺したのが……


「えっ??!!三人共???」

桃も驚いている。


「何で首がくっついたのよ??」

朱音が言ったのはミアータに首を斬られた三人の首なのだが…

くっついているのである。


「一応、全員に私の能力を理解してもらえる様にしてみた。」

ミアータが言ったのと同じタイミングで、


「……い、痛い……何なんだキサマ等!!」

最後に斬られた筈の真ん中の奴が、首を押さえながら立ち上がる。


「……本当に何がおきたんだ……」

残りの二人も共に立ち上がる。


「………生き返ったの??何よこれ?」

いくみが言うと、


「嫌、生き返った訳では無い。そもそも死んでいなかったのだ。首が落ちてもすぐには死なないのだ。」

ミアータがよく僕には分からない様な事を言い出す。


「つまりだな、首は落ちたが心臓はまだ動いていたのだ。そして、私が治してみたのだ。そう、これが私の治癒能力だ。説明するより見た方が理解も出来るだろ?」

ミアータが治す能力があるのを、聞いてはいたのだが、こんな凄い事なのか?と、驚きよりも唖然とした感情の方が強い。


「あとの二人は?あとの二人はどうしたのよ??」

彩希が聞いた二人は崖に落ちてしまったのだが……


「あの二人は私が治す前に崖から落ちたからな…無理だろう。私は生きている者しか治せない。死んだら終わりなのだよ……」

ミアータが全員が分かる様に話した。


「お、お……オマエ達何なんだ!!」

いかにも悪者みたいな三人だが、動揺を隠せないみたいだ。


「……そうだな、強盗だから殺したかったのだが仲間に私の能力を見せたかったのでね……」

ミアータが強盗と言った三人に睨みつける。


「そこの強盗!!!有り金全部出せ!」

「えー!!ミアータ!!!何を言ってるのよ!!!」

いくみが先程よりも驚いた表情でミアータを見る。


「フフ……勿論、冗談だよ……」

ミアータが笑いながら強盗を見る。


彼等がビクビクしながら、震えている…


「強盗さん?みんなそんな気持ちなのよ?貴方達が毎回そんな事をやっていたの。二度とやらない事ね。」

小春が小さい声だが、しっかりと強盗の三人に向かって言い切る。


強盗達三人は走って逃げて行った……


「あらら……何も置いていかないで逃げたわ…私はミアータの冗談が本気だと思っていたのに……」

彩希が残念そうな顔でミアータを見た。


「あんな事をして、金品を奪い盗るのだからな…少しは理解させないと駄目だろう。これからは少しはマトモに生きてもらいたいものだ…」

ミアータに言われる、マトモに生きるってねぇ…

まぁ、この世界でも色々仕事はあるよね。


「彩希は本気で盗ろうとしてたよね!あたしは逆にミアータが冗談って言ったから、余計にビックリしてそんなの思い浮かべる事もなかったよ」

いくみは結構優等生だからね。

彩希みたいに、くだけては無いよね。


「キラー君、私を悪者みたいな言い方するの止めてもらえる?ついでに……」

彩希が僕の顔をジロッと見ながら、


「キラー君、何もしてなかったわよね?」

彩希に言われたが、本当だ……

僕はずっと実況していただけでした。




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