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「おい!!うるせぇんだよ!何を騒ぎながら歩いてんだ!」

僕達より下側から男達が……5名程登ってきた。


「あら!寝てたんですか?ごめんなさい。夜道は不安なので、話しながらじゃないとって思って。」

朱音が明らかに寝てたのでは無い男達に向かって話しながら、薙刀を両手で持った。


「邪魔をしたんだ!有り金全部出せば赦してやるよ!」

全員二十代前半のメンバーみたいだが、明らかに悪そうなグループである。

有り金全部って言った時点で悪いのだが……


「キラー君、頭も悪そうなグループよ…私達に立ち向かうみたいだし。」

小声で彩希が僕に言うのだが、絶対に相手も聞こえているぞ?


「外野が色々言ってますけれど、もし……渡さないって言ったらどうなるの?」

いくみも明らかに戦闘の準備をしているのに、白々しい質問をする。


「当然死んでもらうけどなぁ…勿論今はそんな言い方をするって事は、死んでもらうがな!!」

真ん中に居た男が羽角の斧より倍近く大きい斧で先頭に居たハカセの盾へ殴りかかる。


ゴーン……


盾も頑丈だし、斧も無駄に大きい為に両者よろける程の衝撃があるし、あの響き渡る音である。


「アイツ、無駄にデカい盾で止めやがった!!」

向かって一番左側に居た男が驚くが、僕達にしてみればハカセの盾で抑えるのはいつもの事なので、一切驚きが無い。


ヒュンッ!!


暗闇を小春の弓矢が、向かって左側から2番目の男の右肩に刺さる。


「グッ!なんだよ!!コイツら攻めてきやがる!」

刺されて自分で驚いているが……

コイツらそんなに強くないんじゃない?


「キラーさん、僕もそんな気がします。」

羽角が言いながら、小春の矢に刺された男を斧の刃では無い側で左脚を殴った。


「ウワァ!!」

男はバランスを崩し………

崖から落ち………


そうになった!!


なんとか倒れながらも耐えたみたいである。


「ミアータ、そろそろ貴方が何をやるのかみせてよ!」

彩希がミアータに向かって言うと、


「そうですね…敵意があるのだから、殺すしかないみたいですね…」


ミアータが凄い速さで右側の2名の間を擦り抜けた。


……ただ擦り抜けただけに見えたのだが……


二人共自分が倒された事も気が付かないで、頭が落ちた。


「なんだオマエ達!!ふざけるな!!」

イヤイヤふざけてるのは、君達でしょ?

此方は有り金全部なんか渡したく無いから必死なだけで……

「おい!!いい加減にしろ!!」

悪者らしい、理不尽な言い方をしてきたのを……


「貴方がいい加減にしなよ!!」

彩希が一番左側の男に向かって斬りかかる。

いくみもすかさず斬りかかる……


両手を斬り落とすのかと思いきや、流石にそこまではやらなかったが、身体スレスレに斬りかかった為両肘辺りを彼は負傷したみたいである。


「いくみ〜もっとスレスレを狙わないと……怪我させちゃったじゃない!」

彩希がいくみに言うが、


「彩希も一緒!!気が合うわね!!!」

どんな気の合い方なんだか?


斬られた本人は自分の両肘の出血に驚き……

先程羽角にやられて倒れていた一人の事を踏み…躓き、共に崖から落ちた……


「あ……これは私の責任じゃ無いわよね?」

彩希がいくみを見る。


「当たり前じゃない!勝手に落ちたのよ!!」

いくみの返答に彩希が頷く。


「一番槍!!」

桃が最初にハカセに殴りかかった真ん中の相手の右手の甲を槍で刺した。


「キサマ等!!赦さん!!!」

最後の一人が斧を桃に向かって振り落とす……


ゴーン!!!


「だから、桃は指したらすぐに逃げろって…」

ハカセが再び、盾で受け止めた。


「じゃあ、私が彼を……」

ミアータが斧を構える男の真正面に進んだ。


「これで終わりですね…」

ミアータが振り返ると……

相手の男の頭は地面に落ちていた。


なんだか全く分からない技だな……



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