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「それじゃ、この道を降って行けば良いのね?何か他に教えてくれる事ある?」

いくみがミアータにたずねる。


「あぁ…ここを降りると街に着く。とりあえず一度転ぶと下まで止まらないので気をつけて、ついでに翼竜が襲撃して来るので注意が必要だ。」

ミアータの言葉に、


「翼竜?あの、プテラノドンまた出て来るんだ…あれは私じゃ斬れないのよね…高くて。」

彩希の刀では確かに厳しい。

以前に遭遇した時に小春が一躍凄い素質を全員に魅せつけた記憶がある。


「プテラノドンがまた出るのか…この山を巡回してるんだ。嫌だなぁ…」

小春がウンザリ顔で僕を見る。

まぁ確かに以前は合せ技で追い払えたからね!


「君達の言う、プテラノドンは洞窟で出会ったサメを海でよく捕食している。サメは海から遡上して、洞窟にある川へとやってくるのだが、途中の川でよく食べたり食べられたりしているぞ。」

ミアータが説明してくれたのだが……


「食べたり、食べられたり?何それ??」

あっ!

確かにいくみが言う通り、まぁプテラノドンがサメを食べるのか?とも、取れるが……


「説明不足だったな…サメが食べたり、翼竜が食べたり…まぁ、弱肉強食だ。しょうがない事だ…」

ミアータの説明に、


「どっちも強いでしょーがっ!強肉強食になってるし!負けた方が弱かったから食べられるんだろうけど、何なの?川に遡上ってのも…サメでしょ?海じゃない!変な話よ……」

いくみ〜

強肉強食って……

確かに鮭じゃないんだから遡上ってね……

あんな物騒なのが?

僕はてっきりここのサメは川に普通に居るのかと思ってたよ…


「川にずっと居るサメも居るし、海に出るサメもいるのだが、あの地底湖がちょうど良いらしい。産卵場所だしな。」

あのサメ…産卵場所に地底湖使ってるのか…

そりゃ、泳げはすぐに食べられるわ……


「今までそんなにこの土地に対して分からない事ばかりだったけれど、ミアータに聞けばだいたいの事は判るわね。後は貴方の目的なんだけど、漠然とし過ぎて良く分からないのよね…」

彩希が言うミアータの目的は、分からない。

今のところ変な裏切りをする奴では無さそうだが、S君を一太刀で首を落とした実力者なのは本当なのだ。暫くは完全に信頼するのは危険かも知れない。


「兎に角今は夜道だろうが進むしか無さそうよ。ここで立ち止まる方が危険ね……」

朱音が言う通りそれ程広くない山道を歩いて進むしか無いのだろう……


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