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「じゃあさぁ、誰か試しに怪我してみようよ!!」
あの………
彩希さん、いきなりとんでもない事を平気で言わないでもらえます??
「冗談に決まってるでしょ?全くキラー君は私の冗談も分からないの??」
彩希が言えば全く冗談に聞こえないのは、僕だけじゃないよね?
「はい……僕も、どうしようかと考えてました…」
ほら!羽角なんか既に怪我する代表前提で考えてんじゃんかっ!!
「僕はできるだけ存在を消してた…」
ハカセ!!
確かに狙われそうだよ…
でも……イジメられてる訳じゃ無いんだから、少しは頑張れよ!!
僕の方が寧ろ毎回イジメられてる気がするし…
「キラーは悪目立ちなんだよ!最終的には僕に来るって!!」
ハカセの反論に、
「あらっ!まるで私がハカセの事をイジメてるみたいに、とられてしまうじゃない??」
彩希が言いながら、ハカセの肩に右手をかけた。
「イジメられてないです!!!」
いきなり大声でハカセが叫んだ。
「ハカセ〜耳迄真っ赤だよ!顔も赤いし!!」
目ざとい桃が、すぐさまハカセに言うと…
「当たり前だよ!!何しろ、彩希が僕に触れてくるなんか……」
ハカセさん?
ドキドキして、言葉に詰まらないで〜
「君はドキドキするのか?珍しいな…」
ミアータがハカセの肩に左手をかけた………
「………ミアータ、君にされても僕はドキドキしないって!!」
ハカセ!!
それは当然だろ!!
なんだよ!
この微妙な空気感……
「今までの中で一番酷いレベルのボケかと思ったら、ミアータは本気でやってたんだ……」
いくみが言いながら、その光景にツボり出す。
「ミアータとハカセがって……これから仲良くしてあげてね!」
朱音が笑いながら、ミアータに言う。
どんなシュールな光景なんだか?
洞窟でこんな派手に謎のスキンシップをとってるのって……
「ミアータ、ハカセは女の子に触られたらドキドキするんだよ!!ミアータは一応悪魔の姿じゃない時は、オジサンだからねぇ〜」
桃がまだ笑っている。
「そうか…ハカセ殿は女の子に触られたら、生殖器が作動するのだな!」
ミアータさん?
リアル解説は御遠慮願いたいです。
「そうか、これからも君達のマナーに反する事があれば、ドンドン伝えてくれたまえ。なかなか君達みたいな話しをしながら歩いた事が無いのでな……」
ミアータは実はかなり真面目な奴だよね…
「そうね…性格で分類したら、ハカセとミアータは一緒よね…チェリーかしら?」
彩希さん!
生々しいからそこはまだ聞かなくてよろしいです!!
「そんな話しをするのは、キャンプファイヤーの時だよ!!彩希はすぐにテントで寝ちゃうからなぁ…」
いくみはずっと焚き火を見るの好きだしなぁ…
「って、そうだよ!また外に出るって事は、キャンプが出来るんじゃんかっ!!」
朱音さん…
本当にキャンプが好きになってしまいましたねぇ〜
さて……
そろそろ出口なのだろうか??