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「それで……私達がこの目に何かをやると、メリットってあるのかしら?今迄の経験上、何も無いのよね…犯罪者扱いになっただけだし……」

彩希の言う通りだ。

塔を出てから、街を後にするまで本気で大変だったのだ。

メリットなんか浮かぶ筈も無い……


「………」

ガッカリのミアータが暫く沈黙していた……


ようやく重い口を開く……

「私が君達と一緒に行動していこう。」

ミアータの言葉に………


「はぁ?」

「えっ!!??」

朱音といくみが同時に言う……


「馬鹿なの?」

彩希が一呼吸おいてからの、これ……


「敵でしょ??」

桃もあんぐりとしている。


「えーと……部屋は男部屋なんだよね……」

ハカセさん?

まぁ、そうかも知れないけど!!


「ちょっと頭を整理させて…貴方はラオダワの部下なんじゃないの?ついでに扉とか護っている……えーと……何とかの番人なんでしょ??」

いくみが気持ちを落ち着かせながら、ミアータにたずねる。


「勿論!私はラオダワ殿の部下ではあるが、此処の願いを依頼しているのだ。私を共に連れて行く事にラオダワ殿が反対する事は無い!!」

ミアータさん?

何故言い切れる?


「そして、雨樋の番人は他のガーゴイル族も複数いるのでね。私が抜ける事に支障は無いのだ!!」

ガーゴイルが他にもいるのか……

人間と同じ様にガーゴイルも種別と解釈しないといけないのかも知れない……


「確かに貴方は強そうかも知れないけれど、私達一緒って……いつ、貴方に命を狙われるかって問題があるんじゃないのかしら?」

彩希が言うのは尤もである。

僕も心配はそこだと思うのだが……


「私はこれでも誇り高きガーゴイル族なのだ。裏切るとか騙し討ちなど卑怯なマネは絶対にしない!以前の君達と出会った時の……君達が言うS君だったか、彼は仲間を盾にして自分だけ助かろうとした卑怯者だ。そういった行為が嫌いなだけで、正義の為に君達と共に行動をしたいと願っているのだ!!お願いだ……あの目に衝撃を与えて欲しい。もし、君達に災いが起きようものなら私が身を挺して君達を守る!!」

ガーゴイルのミアータが熱く僕達に言う……


「先ず、何がおこるのか分からないのでしょ?そして、私達は貴方の事はまだ信用出来ないのよ?最後に言うけれど、もしもラオダワと対戦する事があったら……貴方は敵よね??」

朱音がゆっくりと淡々と話しているが…

最後のは本当に気になる事だ……


さて……

彼の返事はどうなるのか??

心配しか浮かばないけれど…………




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