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「あらためて……ずっとオジサン呼ばわりも気になるのでね…私の名前はミアータと云う。念の為に言っておくが、君達に攻撃するつもりは無い。」

ガーゴイルがようやく自分の名前を言ったのだが……

そうだよね、今迄名前を聞く事も無かったし……必要も無かったと考えていた。


「それで、この目をどうすれば良いのかしら?」

冷静に彩希が相手を見ないで、新宿の目だけを見ながら話す。


「この赤い目に衝撃を与えて欲しいのだ!!」

ミアータが言い切った言葉に、僕達はまるで同調する気がおきないのだ……


「知っているのかも知れないけれど、プリサイスタワーで私達の……ここに居るキラー君が風の衝撃をおくった結果……タワーが沈んだわ…それで、今回はどうなるのかを先ず教えてもらいたいのですけれど……」

いくみがミアータの顔を、グッと睨みつけながら話す。


「あぁ…あの塔が沈んだのは聞いている。そして、原因の一部が君達なのも情報に入っているのだが……この目に衝撃を与えると、何が起こるのかは………知らないのだ。」

ミアータが正直に話す。


「えっ!!知らないのに、衝撃をって何を考えてるのよ!この洞窟が沈んだら逃げ道無いじゃない!!」

朱音さん……

何となく最後の言葉は馬鹿っぽく聞こえてしまいますが……


「キラー!!それどころじゃ無いよ!知らないって言ってるのが、やれっておかしくない?もうさぁ、そんなの即答で無理じゃん!!」

桃の言う通りなのだが、ミアータの言ったのが、嘘偽りで無いのなら何故衝撃を与えろと言えるのだろうか??


「それは我が主である……ラオダワからの指令である。」

ミアータの言った名前に僕達は慌てた……


「ち、ちょっと待って!!ラオダワって、あのラオダワでしょ?」

いくみが聞き返すラオダワとは、あのプリサイスタワーの時には茶色い人間と同じ大きさのドラゴンであり、此方に向かう時に遭遇して隠れたのだが……巨大な怪獣と言えば良いのか、タツノオトシゴと言えば良いのか?みたいな奴事であろう……


「そう……我が主はイサカから助けてあげたと申しておる。その主からの願いと言えば宜しいのだろうか?」

ミアータの言葉が毎回衝撃なのですが……


「あの時さぁ……一生懸命草を刈ながら隠れる様にして歩いてなかったっけ?」

朱音の言う通り、僕達は必死に道から逸れて朱音を先頭に草を刈ながら逃げていたのだが……


「どうやら、バレてたみたいね…」

彩希が苦笑いしている。

相当あの時必死に隠れていたのだが……


「バレバレだったって……」

桃もガッカリしているのだが……

と、言うよりも全員がガッカリである。


相手から見ればバレバレだったのが残念過ぎる行動であった…………



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