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「ホント、宿屋のオジサンじゃ無いけれど知らないオジサンがそこに居るわよ…」

いくみの視線の先に……

知らないオジサンか?

なんか何処かで見た記憶が……


「貴方、S君と一緒に居た人よね?」

彩希が急に言うが……


S君??


「キラー!!S君って、この洞窟に入って暫くして居たじゃんか!そうだよ!このオジサンが頭を渡したんだ!!」

桃が物騒な話しをした時に、僕も思い出した。


「その通り。あの時は君達に偶然遭遇して、彼が君を……」

オジサンが僕の事を指差し…


「彼を殺したいとの事を言い出したので、興味本位で付いて行ったのだ……」

あれ…

結構危なかった記憶しかないんだよね…


オジサンの話しはまだ続く。

「あの時の君の火を出した時に、君達の言うS君か……彼が仲間を盾にしたのを見て、殺したのだが……私は駄目な者には厳しいのだが、無駄に盾にした奴を赦す気にはなれないのでね…」

しっかりとした口調で、しかもかなり厳しい事を言っているのだが……


「それで、ガーゴイルさんは何故そんな姿をしているのかしら?」

えっ!?

彩希さん??

ちょっと待ってよ??


ガーゴイルさん??


オジサンがニヤリと笑い、

「完全に見破られるとは思わなかった!いつ気付いたのか、参考迄に聞きたいのだが……」

言いながら、ガーゴイルの姿になったのである。


「声だけの時に、聞いた事のある声だったのよ…その後に今の姿で出て来たでしょ?私は……あの声の主はあのオジサンだと思っていたから……そしたら姿を出した時に、ガーゴイルさんだったので、気になっていたのよ……」

彩希の的確な洞察力とか考察力とか分からないが、完璧だな……


「見事ですね…まさか正体がそんな簡単に判明されるとは、思いもしませんでしたよ。」

オジサンからガーゴイルに変わった途端に怖さしか感じないのは僕だけかしら?


「この姿で交渉するのは、なかなか難しいのでね…」

ガーゴイルさん?

交渉??


「そう……君達の行動を色々調べたのだが……それ程ネタは無いのだが……」

言いながら、新宿の目への視線をガーゴイルは向けた。


「過去2回、雨樋の番人として私は遭遇したのだが、此処ではこの目が赤くなった事について尋ねたい。じつは先日君達を知る、女性主体の……まぁ君達もそうか…そんなグループに話しを聞いたのでね……」

ガーゴイルが言う、女性主体のグループとは……


「シノメノちゃん達でしょ?!会いたかったなぁ…」

桃の言葉に、ガーゴイルは……


「シノメノ?分からないが……リーダーらしき女性は姫様とか言われていたが……」

ガーゴイルの言葉に、リーダーのオオチマイが一緒に居たのが伺える。


さて……

僕達はこのガーゴイルと何の会話をすれば話しが終わるのか??




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