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「結局排水口の悪魔も出て来ないで川が終わるよ!!まぁ、出て来ないのが一番楽だし!!」
朱音は覚えるとかより、完全に名前を変えてるよな…
「朱音らしいじゃない。もし、それで出てきても色々聞いたりするんじゃない?」
彩希が冷静に朱音の事に分析してるし…
「Cブロックに来る前にさぁ、ダイヤモンドとアメジストが一緒になってるのがあるから、売り捌いて大金を手にしたかったんだけど……ここに来てからその話しを一回も聞いて無いんだよね……」
いくみがいきなりそんな事を言うが……
「キラー君、忘れてたでしょ?」
彩希さん……
僕は記憶の片隅にもありませんでした。
「桃も!!!」
桃さん?
手を挙げて忘れてるのアピールしなくて大丈夫です。
いくみ様の怒りのスイッチが入るかも知れないから…
「そう言えばそんな話しをしていたわよね…クワガタのハサミが何気に良い感じで売れたから私も忘れていたわ…」
すずかが忘れているんだから、しょうがないよ!!!
「本当に無いんじゃない?あれば壁が穴だらけになりそうだし…」
朱音に言われる迄、さっきから僕の想像では河原の石みたいに落ちてるものと勘違いしてましたわ……
「流石にキラーちゃん、その考えは狂ってるって!!」
いくみに遂に狂ってる扱いになりました……
「僕もダイヤモンドとか拾った事無いから、キラーと同じだったよ!!」
ハカセ……
拾った事無いって………
栗じゃないんだから………
「私は栗拾いってした事無いわよ!」
彩希さん〜
既にダイヤモンドから離れていってます〜
「ウソ〜!栗拾いだよ??小さい頃とかしなかった??桃は明け方にお父さんと一緒に行って、栗の番人に棒で追いかけられた事があったよ!!!ホント、怖いの!!」
桃さん??
それは………栗拾いじゃ無くて、栗泥棒です……犯罪だよね??
「そう言えば、今振り返ったら……そんな気がする……」
だからその話しは桃さん、あまりしちゃいけない気がするのですが………
「僕も、クワガタ採りに行ってオッサンに栗泥棒だろ!って殴られたよ!!」
ハカセ……
それは他人の敷地に勝手に入ったからだと、僕は思うよ……
「キラー君って、そんな時だけ常識人だよね!普段のセクハラ紛いの事とは全然違うわ……」
彩希さん?
褒めているみたいで、ディスるの止めてくれませんか??
さて……
未だ何も出ないで、無駄話だけで先に進むみたいである。