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「じゃあ、帰ろうかしら。ドレスも汚れたし、でも……この感触が………」

彩希が言いながら自分の右手を見ているのだが、あのコウモリは相当ヤバい人を覚醒させてしまったのではないのか?


「彩希が斬り落としているのに、私はまだはらっても弾き返されてるだけなのよね…小春と彩希みたいな攻撃をした事が無いなぁ…」

朱音が薙刀の剣先を見ながら呟いている。

しかし、朱音の戦闘での活躍はそれでも十分にやってくれている筈だ。


「珍しい〜!キラーちゃんが朱音の事をフォローしてるよ!!」

いくみが嬉しそうに僕の顔を覗き込む。

戻る為に歩きながらなのに、そんな時のいくみの歩き方がちょこちょこしていて何気に可愛いのだが…


「ほら!いくみ!!キラーがニヤけてるよ!!全く何なの??変態なの??」

あっ!

そんなに早く桃が察知するなんて……

しかも……変態じゃないだろ…普通だろ??


「桃、キラーはこれでも私の戦闘については大きく評価してくれてるよ!何だかんだ言ってもキラーが居なければメンバー的には弱いからね。キラーからみて私の動きが良かったのかを言ってもらえてるのは大きいんだよ!」

なんか、朱音から褒められると……照れる。


「キラーは朱音からだとなんか萎縮してるみたいなんだよね…他の女の子とはちょっと違う、よそよそしい感じで。」

すずかにもそんな風に見られているらしい…


余計に気にしてしまうよね…


「キラーから何か言われても、僕はご飯の話ししか無いよね…よそよそしいのかな?」

ハカセ!!

それは大丈夫だよ!!!

君との接点が少ないだけだから!!


「あ、それね…僕も時々思ってる…キラーとは友達にはなれないなぁ…って、仲間だけど友達にはねぇ…クラスメイトみたいな感じだ。」

あ……一緒かも…だから、別に二人で会話が少ないんだよね。

羽角ともか…


「僕はキラーさんと仲良くしたいんですよ!なんか、キラーさんが近寄らせない雰囲気を出すんですよね…だから、まともに話すのは起きた時の一瞬だけ!!」

羽角の言う通りなんだよな……

でも……ハカセと羽角も話して無いし。


「あっ!別にハカセさんとは話す内容が思い浮かべられないので!!」

羽角!!!

ハカセが可哀想だろ!!

今のは面白いけど!


「ハカセと話せる人って居ないの?やっぱり、ヒツバーにお相手してもらわないと駄目よね…」

彩希!!

しかも、久しぶりにヒツバーの話しを聞いたよ!!

ハカセ…

フラレてなかった?


「そうだよ!みんなの前で言うから僕が告ってないのに、フラレてるよ!!」

ハカセ可哀想だな…


ヒツバーはブシャーの仲間であり、槍の名手であり…絶世の美人なのだが…どう見ても強さが目立つから怖い!!


「キラー君は苦手そうだよね。朱音と雰囲気が少し似てるのかも……」

彩希が笑いながら朱音を見る。


「確かに雰囲気が似てる〜」

桃も同調していた。


だから近寄り難いんだな…


そんな無駄話と共に、間もなくいつもの街へと戻ってきた。




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