表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
479/575

219



結局ずっと食べてからの、宿屋で睡眠であったのだが……

本当にいつまでも夜な訳で、起きても爽やかな気分では無いのだ。


「キラー君の爽やかな気分が、私にはあまり理解出来ない。どうせ、近くに女の子が居ないと…ってやつでしょ?」

彩希の言葉に、いくみが頷く。


「異論も出るわけでも無く、キラーにしてみれば図星だったみたいだねぇ〜」

朝から桃が嬉しそうに僕の顔を覗き込む。

いや、可愛いから許す!!


「まただ…これが私だったら、目を逸らすのよ…」

朱音がまたそんな事言うと、話しが拗れるって!!


「大丈夫だよ!キラーちゃんが朱音の事を苦手なのを全員が知ってるから!」

あの……

いくみさん?

その事案なのですが……


「みんな知ってる事にいちいち言い訳を作っても虚しいだけよ…」

すずか迄これを言い出すと、僕としては大人しくするしか無いみたいだ。


「ほら!そろそろ川に着くから、気を引き締めて!!私の事を苦手にしてる、キラーも!!」

朱音〜

最後の言葉は要らないって!!


「あまりうるさいと、家来に川に落とさせるわよ!」

彩希さん?

家来って…ハカセと、羽角を……


「あっ!間違えた!!部下に……」

彩希にとんでもない事言われてるぞ、二人共!!


「今はしょうがないよ…軍師彩希に言われた事をやれば、敵にも対応できるんだから。」

おい!ハカセ!!

そんなに……

しかも……軍師にしちゃってるし!


「昨日、ハカセさんと二人で考えたんですよ、彩希さんは僕達の軍師に決まりました!!」

羽角が嬉しそうに彩希の顔を見る。


「軍師って何?戦闘の時に指示だけ出すんだっけ?扇子みたいの持って…」

彩希さん!、それはあの有名軍師さんのイメージの事なのかしら?

別に扇子持ってとか要らないから…


「そうよね…服装も格好悪い記憶しか無いしね!」

彩希……

完全に一個人の軍師さんをディスってるだけにしか聞こえないぞ!!


「大丈夫よ!あの人はあの人で人気あるんでしょ?私は可愛さで勝っているから!!」

彩希の言ってる事が、全く可愛いとは思えない……


「いつもならもう何かしら出て来てもおかしくないのにね…」

ふと、朱音が現実に引き戻した。


「ほら、まだ乾いて無いから…此処で何かあったのは事実みたいよ…」

足元にある血溜まりを、いくみが発見した。


「あっ!キラーちゃんは見ない方が良かったんじゃない?」

いくみさん…

既に僕は両手で鉄パイプを持っておりますので、今この場で腕相撲とかはできません!!


「相変わらず血に弱い人ね…何で血を見たら握力無くなるのよ……」

彩希……

僕の弱点はそれだよね…

本当に弱いや……



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ