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さて……
ハカセのドン引き下ネタからの……
「ほら、やっぱりさぁ…声の事って他の人達知らないみたいよ…」
彩希が別のテーブルに行って聞いてくるという、荒技を使い仕入れた情報である。
「彩希とあたししかこんな事ってやらないんだよね…」
いくみも笑いながら、話しているが…
食事中の別のグループに情報を聞きに行くってのは何気に難しい。
実際彼女達2名以外にやってるのを見たことが無いです。
イコール、僕達の席に聞きに来た人達はいない。
話していて気になったからと言いながら、話しをした人達は何名かいたのだが、各席聞いて回るのは相当コミュニケーションが高くないと難しい。
「全然難しくないわよ!何しろ私が席に行ってあげるんだから、感謝しかないでしょ?」
彩希さん?
どんなキャラなんだよ??
「でもさぁ、あの時の声……完全に男の声なんだけど、なんとなく聞き覚えがあるんだよね……」
桃がそんな事を言ったのだが、
「私は分からないなぁ…響いていたから尚更。」
朱音と僕も同じで分からなかった。
「キラーちゃんは、男の声だから関係無いって頭に入れてないんでしょ?」
いくみが嬉しそうに僕を見る。
「あっ!それ、私も思った!キラー君じゃ覚える訳無いよね。……ついでに私もそんなに、そそられる声じゃ無いから…」
彩希がきょうはノリまくりだな…
別のテーブルでお酒飲みまくってたんじゃない?
「それは当然でしょ!キラー君みたいに飲めない人も居るし……ってゆーか!!!何でウチのメンバーの男達は全員飲めないのよ!!!」
ヤバい…彩希が怒りのスイッチに……
「ホント、珍しいよね!桃は大好きなんだけど、食べ物に集中したいから食べた後にしか飲まないけど…」
そう……
何気に桃も強い。
小春以外は全員強いんじゃないか??
そして……
本当に男達は飲めない為、必死に食べている。
ハカセは体型は強そうなんだけどなぁ…
「ハカセは全てにおいて、見かけ倒し!!!」
朱音が楽しそうに笑う。
「まぁ、そんなでもハカセと羽角でカニをひっくり返したりしてるんだからね!!ついでに酔っ払いは面倒だけど、それも無いから善し!!!」
朱音が言いながらハカセの背中をパン!!と叩いた。
「えっ!?ハカセ……ニヤニヤしてるし…」
いくみが軽くひいてます……
「朱音〜駄目だよ!ハカセを触ったら、勝手に興奮しちゃうんだから!!」
桃さん?
ハカセは中学生レベルですか?
「キラー君、多分それ以下よ…」
彩希が少し冷静に話す。
「キラー!!僕をなんだと思ってるんだよ!!」
ハカセ……
僕は、君を………チェリー君だと思っているよ……
女の子が触れた時にはね……