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「今回は珍しいコンビで勝てて、良かったわ!」

彩希が嬉しそうに微笑む。

その作戦を企てたのが、当の本人である彩希なのだから。


「本当にハカセと羽角なんか戦闘じゃ役にも立たないし、会話もつまんないし、典型的な荷物持ちキャラだったのにね!」

あの……

桃さん……

本当だけど、可哀想じゃないか?


「しょうがないよ、本当だもん!それが、彩希のプロデュースであんな事を出来るんだ!!って!!!」

いくみの言った、彩希の『プロデュース』が気にいったのか、


「これからはプロデューサー彩希様に敬意を払う事ね!!」

彩希が笑いながら、ハカセと羽角を見た。

彩希は冗談のつもりでも、あの二人は冗談に取ってないぞ……


「実際、彩希がハカセと羽角に伝えていたのを私も見ていたけれど、本当に上手い作戦だったわ。」

すずかは聞いていたのか。


「そうそう、すずかが急に頷いていたからねぇ〜」

桃も嬉しそうである。


「これからは少しずつ二人に作戦を出したりしてみるわ…失敗したら、二人が駄目だったとちゃんと記憶しておいてね!!」

彩希は完全に自分の責任にはならない作戦を出してるって…


「でも、本当に彩希!ありがとう!!少しは自信が付いたよ!!」

ハカセが嬉しそうに彩希の顔を見る。


「……ハカセさん、どうしたんです??」

羽角がハカセにたずねると、


「彩希が眩しくて見れない!!」

「あっ!ハカセ……見なくて結構ですから……」

彩希がいつもの彩希に戻った。


ついでに、ハカセもいつものハカセに戻ったみたいである。


「あとはコウモリ男とトカゲをなんとかしないとね。」

いくみの言う通り、まだ他の敵もいるし、未だに遭遇していない相手にもこれから戦わないといけないのかも知れない。


「私もカニなら最後に川に落とすのは協力出来そうだね!コウモリはナイフを気をつければ倒せるし、トカゲはキラーに任せるし!」

朱音がそんな事を言っているが、毎回先頭に居る朱音がかなり大変な役割りなのを、みんな知ってるんだからね!


「私は前に居た方が落ち着くのよ…そんな大変な気持ちはないよ!!」

朱音が言うのを鵜呑みにするのか、違うと思うのかは、それぞれだと思うが、僕は大変だと思う事にしてここは何も言わない事にした。


「みんなそれぞれ大変だと思うよ!今の人数で暫くやっているから、自然と役割りが分散されてるだけで、個人個人の事だからねぇ〜また、新しくメンバーが入れば変わるんだけど…」

いくみが言う、新しくメンバーの気配は……

全く無いのだ!!


可愛い女の子なら、僕のパワーも更にアップ出来る……


あっと……

女性陣全員からの視線を感じるので、黙ろうか……


「キラー君、ハカセと羽角君に作戦を出すわよ!!」

危険な彩希には完全にバレている……





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