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「さっ!!きょうは気持ちも切り替えていくよ!!」

朱音の掛け声で、街から出る。


街から出ると言っても、街も街の外側も此処では洞窟の中なので、全くの変化は見受けられない…


「なんかさぁ、みんなよくこんな洞窟の中で生活してる人が居るよね。」

桃が言うのは、宿泊場所や食事の場所や道具屋なのであるが、実際は街の出入り口にも兵士が居たりするので、結構な人員がこちらには住んでいるのである。


「色々と話を聞いていると分かるんだけど、この川よりも先に出口はあるみたいよ。みんなそこから出ているみたいたから。」

彩希の情報は相変わらず凄いわ…


「それじゃ、あの人達も出入りしているって事?この先はそれ程危険性は無いのかな?」

いくみも知らなかったのか…

と、いうのが僕の感想で別に出るのは嬉しいのだけれど、本当にそれだけの洞窟なのかを見極めないと恐らくいけないのが、今の僕達に課せられた目標なのではないのか?


「そうよね…火の玉の行く方はどうなったのか?とか、小さい子どものアレは何処に向かって行ったのか?とかね。」

すずかの言う、小さい子どもは勿論シノメノの事を言っているのだが、本当に一度だけの情報しか今のところ入ってこないのだから、普通に考えたら未だに情報は皆無みたいなものなのである。


「結構このCブロックに着いてからは虫も居なくなる程、相手も強くなってるからねぇ…」

朱音が薙刀の刃を見ながら、話している。


「本当に強くないと厳しいみたいよね。カニが雑魚って、ついこの前迄カニが厄介って話しをしていたのに…」

いくみもウンザリ顔をしているが、前回のカニに向かっていくみはカニのハサミを斬り落としたのを結構本人としても満足のいく結果だったのであろうと思われる話しっぷりだ。


「当然よ!ハカセと羽角君といくみでカニに勝てた様な感じだったのだから、これで不満があれば私がハカセを斬り刻むわ!」

「ち、ち、ち、ちょ、ちょ、!!彩希!!」

ハカセが全く言葉になってない……


「うるさいわね、ハカセ…ユーモアって言葉を知らないの??」

彩希が冷静にハカセの顔を見た。


「彩希が言うと、全然ユーモアって感じが無いんだよ!!緊迫感しか出て来ない!!」

ハカセがようやく彩希に言うと、


「ハカセ、うるさい!!川に着いたんだから、少しは静かにしてよ!」

朱音に怒られてるし…

巡り合わせが悪いヤツだな。




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