表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
465/575

205



朱音の掛け声にみんなが引き摺られる様に、歩き出したのだが……

「さっきのあの光景から、即座に気持ちがリセットしてくれないわ…」

珍しく彩希が弱気になっている。


「あら!彩希はこんな時にすぐに行けると思ったのに、珍しい事もあるのね。」

いくみがそんな事を思う程、彩希のメンタルならそんな言葉が出たのは珍し過ぎるのだ。


「いつもならね、彩希が嫌がってるのを強引に連れ出すイメージだから、私なんかいくみが言うまで言葉が出なかったし…」

朱音も驚いたみたいだ。


「こんな時はさぁ、一旦帰ってごはん食べた方がいいかもよ!」

まぁ、桃ならそんな事言うと思ったよ…


「……そうね…ごはん食べたら治るかしら?」

彩希が笑みを魅せながら応えた。

然しその笑みもいつもより弱々しく感じた。


「ホラっ!!帰るよ!!」

桃の切り替えしの速さ…


「しょうがないわよね…彩希がそんなモチベじゃ…」

朱音も流石に賛同した。


「本当にごめんなさい。なんだろ?サメとトカゲがあんな事になったのよりも、その後のカニがね…」

彩希がみんなに謝るなんて、そんな事があるのか?とも思うし、まぁカニの件は僕もなんとなく分かるよ…


「早く戻って食べてから、寝れば治るよ!!」

いくみが言う寝れば治るは、僕も思う!!


「で、キラーちゃんの意見は無いのぉ??」

いくみが僕の顔を覗き込む様に見る……

なんだよ、可愛いな……


「えーと……服とか買えば元気出るんじゃない?」

「じゃ、キラー君買ってね!」

あの……彩希さん?

実は元気なんじゃないのか??

自慢じゃ無いけど、ほぼ現金持ってないぞ!!


「私達が管理してるからねぇ〜」

朱音が嬉しそうに僕の事を見る。


「ほらね…キラーは朱音の事は苦手みたいよ…」

すずかが笑う。


「そうなんだよ!毎回さぁ、キラーは私の事を苦手にしてるんだよねぇ…」

朱音に言われたが、多分性格も見た目も凄く良いのに、力強さが僕は怯むんだと……

まぁ、朱音には言えないけど…


「キラーちゃんは苦手な子は分かりやすいから!」

いくみが、嬉しそうに朱音に教えるし…


あまり変な事を拡散しないでもらいたいなぁ…



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ