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「なんかさぁ、あたし達ってそこそこ強くみられてない?」

いくみが隣の男達が席を立った後に、いきなり言い出した。


「そうそう、結構倒してきてるグループ扱いみたいよ。無闇に注目されても困るんだけどね…」

朱美も街で話をされたらしく、自分達の強さが自分達の想像よりも遥かに上にみられている事に困惑している。


「普通はね、自分達が思っているより弱い扱いでしょ?何でこんなに過大評価されてるのよ!」

彩希が言いながら、僕を見る。


「そうだよ!キラーが魔法使いだから強いってよりも、勝って来れたんだよ!これからは、キラーを前面に出して、みんなオマケ…みたいな感じの方が気が楽かな?」

桃が言う通り、僕の魔法が何気に威力が……と、言っても『火』の魔法だけメインに使える様になったのが今の状況にもなってはいるのだが……


「私はオマケ扱いは嫌よ!全員がこれでも必死にやっている訳でしょ?」

彩希が言うのも僕には異論は無い。

全員でこれでも戦闘に挑もうとしているのは確かな事である。


「そうか…彩希の言う通りかも……じゃなきゃ自主トレなんかやろうとも思わないもんね!」

流石に桃は切り替えが早い。

多分彼女は本当は物凄く頭が良いのだろう。

時々桃を見ていると感じられる。


「あのクリスタルの時に居た、残り三組…すなわち僕達以外のグループはもっと強く感じられますよね…でも、あの時僕はまだ客観的に見ていた感じもしまして、皆さんがあの豪華メンバーと対等に話している姿から、僕や小春は一瞬怖さというか、凄みを感じましたよ…」

羽角は確かにあの時はメンバーになりたてだったのだから、そんな気はするよね…

最初の場所に居た頃は、ブシャーと言えば……ラスボス扱いだった訳で…


「あれは結構他の人達から見たら危ないメンバーだよね~あの時はあまり気にしてなかったけど、振り返って言われたら気持ちもわかるわ…」

いくみが言いながら、少し嬉しそうな顔をしている。


「前から私達はそんな変な立ち場でやっていたから、気にならないわよね…羽角君に言われたら、何となく分かる…程度の…」

彩希も同じか…

確かに金球椿のじいさんはよく分からないけれど、他の二組は明らかに強いのを僕も知っている。


「キラーさんも強いのをアタシは知ってますよ!だって…オークに倒され無かったのですから…」

小春はやはり仲間を倒されたあの時の事がやはり相当な出来事だった訳で、倒され無かった僕達の事を考えれば、強い扱いにもなるのか……


色々と反省や課題がまだあるのだが、それは明日の探索に答えを出していこうと言う感じで、本日の食事会は終わった。



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