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相変わらず食事の時は全員の無駄話しが飛び交う。

今回は特に吸血コウモリが強かったのか?が、話題になっていたのだが……


「えっ!?君達も遭遇したのか?」

隣の席から見知らぬゴツいお兄さん達が話しかけてきた。


「うん!なんかナイフ投げてきたのをクリアして、こっちが攻撃したら飛んで逃げたよ〜」

桃がそんな気軽に返事をする。

実際、流れ的にその通りなのだし。


「なんだって?誰も怪我していないのか??此方は怪我したヤツが血を吸われたし、強くて逃げるのも大変だったが…」

道具屋のオッサンと同様に、驚いている。


「吸血コウモリって何人か居るんでしょ?一番私達の相手は弱かったんじゃないかしら?」

彩希が何でそんなに驚かないといけないのか?と、怪訝そうな表情で答えた。


「何人も居るみたいが、奴等は全員戦闘集団だぞ!!君達……相当手練れのグループなんだな…昨日も此処で、見ていたがやはり強いグループしか残っていけないのか…いや、邪魔をした。これからも無事でいこう。」

お兄さん達が少し残念そうな表情で僕達を見回して、自分達の座席に戻った。


「そんな訳で、どうやら本当に強いらしいよ…なんかこのCブロックに入ってから私達も完全には倒してないもんね…」

いくみに言われる通り、相手は毎回逃げている。

でも……今迄もこの洞窟では基本的に虫しか倒していないのであるが……

蛇は僕達が全力で逃げたし。


「あ〜蛇、居たよねぇ…普通のお話しだったら、蛇と戦うよね…全力で逃げるって、普通ありえないし!」

朱美が言う通り、勇者達は戦うのだろう……

が!!実際あんなの出てきたら、分かるけど……どう見ても勝ち目無いって!!

サメ然り、ガーゴイル然り…

なんとかカニは攻撃できたけれど……


「私達って見た目がキラキラしているから、弱く見られがちだよね…女の子は……」

彩希が言いながら、僕とハカセと羽角を見る。


「男性陣が守ってくれそうな顔つきじゃ無いのも、弱く見られがち〜」

桃が併せてきたし…


自分達はキラキラなのかよ!


「そうよ!チャラチャラじゃ無いでしょ?キラキラよ!!」

いくみも併せてくる。


「キラキラとオドオドした男性陣の組み合わせだから、弱く見られるのか…」

朱美さん?

僕達、オドオドしてますか??


「キラー君はオドオドしてないわよ…ズケズケしてるけど…」

彩希さん?

ドンドンと酷い扱いになっている気がしますが……


「そうだよね!普通のメンタルなら、色々言われて凹むけど、みんな大丈夫なんだよ!そりゃ、強いわ…」

いくみさん?

それで、改めて強いのを認識してますけれど……


メンタルは強くないと毒しか放って来ないからねぇ…


彩希の鋭い視線を感じたのをスルーして、肉を頬張った。



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