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「ちょっとさぁ……この川、なんなの?落ちたらサメ出て来るって……」

彩希が言うのも思うのも全員があの信じられない光景を目の当たりにしたのだから、流石に嫌になる…


「うっかりラフティングで速さで川下って行ってたら、とんでもない事になってたよ!」

「キラーちゃんは川下りしたかったの?よくこんな洞窟でそんな物騒な事を考えるよね…」

いくみに呆れられた…


「そもそも川にサメが居るのがおかしいんだよ!あんな人食いザメみたいのは、こんなさぁ〜洞窟の川に出て来るのがおかしいんだって!!そんで、あんな大きいカニを一口で食べるって!!」

桃がサメに怒っている。


「でも、そのおかげで昨日はフカヒレ食べられたのよ…どうやって捕ったのかを知りたいわ…」

すずかの捕り方を知りたいのは、解体する側の方の言葉と思うと、なかなか怖い…


ボチャン!


「あー!まだ他の魚も居るみたいね…何を食べてるかは知らないけど…」

彩希が水面を跳ねた魚をチラッと見ながら話す。


「言えるのは、うっかり手とか入れたら……そのまま持っていかれそうだから、気をつけないとね!あっ!フリじゃないよ!キラーちゃん……」

いくみさん?

フリにするの止めてもらえませんかっ?!


兎に角今言えるのは、どこも危険しかないのである。

早く川沿い歩くの終わらないかしら?とか、無性に考え込みながら歩く。


「カニは出るし、サメも出るって…本当に私達がエサになってしまうかも知れないのが考えただけでも鬱陶しいわ……」

朱音が槍を片手にハカセと共にズカズカ歩く。


いつもならハカセが左側に居るのだが、朱音とハカセが入れ替わっている。


「ハカセが川沿い歩いた方が食べ応えあるからね!美味しいかは別だけど……」

朱音が笑っているが、僕も川沿い歩いている…

一番厄介なのは、カニがいつ川から出てきてもおかしくないって事で…


「まだ油断しない事ね…ついでにいつもの様に、すぐに帰ろうとしないでよ…ハサミが2本あるから、それ程長時間は居たい訳でもないけど…」

すずかは淡々と今の僕達の戦闘で獲たカニのハサミを羽角が持っている後ろ側から、ジッと見ている。


確かに僕達は常に戻る事を考えている…

そもそも個人個人の実力が皆無なのに、こんな大変な場所に居るのであるから、すぐに戻りたくなるし…尚且つ逃げたくなるのだ。


実際見れば本当に分かる……

毎回怖い事しかおこらないのである。


なかなか普通の人じゃ味わえないけど、味わいたくも無いよね……





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