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カニが川に逃げたのだが……


「あのさぁ…今、見た??」

桃の言葉に僕もちょうど言おうとしたのだが…


そう…カニは確かに僕達の向かって右側にある川に逃げたのであるが……


「あれ……何?サメ??」

いくみも見てたか…


そう…背ビレが確かに三角形みたいな格好の、真っ黒な川幅、約5メートル程の幅ギリギリに嫌…ギリギリじゃないか…3メートル程の幅の魚?サメ??らしきモノが一口で食べてそのまま下流、僕達の進行方向でもあるが、その方向に通り過ぎたのである。


「ガコって音したよね…あれ食べられた音だったんだ!」

どうやら朱音は確認出来なかったらしい。


「完全にサメだったわよ…こんな場所にサメ居るの?しかも下手に私達も落ちたらエサじゃない!!」

彩希は完全に確認していた。

流石抜かり無し!と、でも言おうか…


「キラー君、そんな事は褒め言葉にもならないで、皮肉にしかならないわよ!」

彩希に一喝された。


「あーー!!!」

いきなり桃が大声を出す。


「どうしたの?急に!!」

朱音が桃の方へ振り向いた。


「あのね!!びっくりしないでよ?昨日さぁ……フカヒレ出てたよ!!」

桃の言葉に……


「えー!!僕はハルサメのつもりで食べてた!!」

ハカセ……

まぁそれは僕も一緒だよ…


「桃ね、店員さんに聞いたの!!フカヒレです!って言ってたから!!歯ごたえが良かったから、思わず聞いたんだよ!!」

流石、食通桃さんでした。


「って事は、フカヒレを持って行けば売れるんだ!ってゆーか、誰か捕まえた人も居るんだね…」

彩希がサメ扱いしないで、フカヒレ扱いになっている。


「ホラっ!ハカセ!!釣りが趣味でしょ?早く!!」

いくみがハカセに急き立てる。


「竿無いし、エサも……」

弱々しくハカセがいくみに言う……


「ハカセ、男は竿無いとか言う………」

えーと……彩希といくみに刀の柄で脇腹を刺された…


「今度言ったら光り物が刺さるかも知れないわよ…」

彩希……

申し訳ございませんでした…


「でもさぁ…サメなんか釣り上げるの大変だよ。特にこんな狭い場所で…相当な人が居たのかな?」

朱音が川を見ながら話すが本当に大変である。

ましてや、あのカニを一口で食べる様な凶暴さは無駄に出会わない方が理想でもある。


「ハルサメでも美味しく食べられるからねっ!」

桃に勝ち誇られた様に言われてしまった。

嫌、本当に今回は桃の勝ちでもあるが…




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