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5階から4階へ登る階段のある場所迄戻る途中でいきなり桃が
「キラー!!放して!!!」
叫んだ。
「何やってるの!」
って彩希が振り向いたが、僕は何も桃にやってないよぉ~トカゲの尻尾持っているし。
「早くその尻尾放して!!!」
桃が泣きながら叫ぶ。
取り合えず地面に尻尾を置いた。
桃が泣きながら
「大丈夫?動ける?ごめんなさい。」
と聞いてくるがなんだか………
「どうしたのよ。尻尾、何かあった?」
彩希がトカゲの尻尾を触ろうとすると、
「触っちゃ駄目!!」
桃が叫んだ。
「毒なの。発症が10分以内の………」
桃さん、衝撃的な事言ってない??
「血液が毒なんだって。キラーの尻尾を持っている場所からキラーの素手に沢山付いてる。」
「あーーー!なんじゃこりゃ!!」
って昭和な反応みたいのしながら手が確かにトカゲの血だらけ。
「他はみんなついていないね。取り合えず水で洗うか。」
僕は持っている水で手に付着している血を流した。
ジュッ!と音をたてて流れる。
「大丈夫なの?キラーちゃん!平気な顔しているけど……」
いくみが心配そうに訊ねてきたけれど、
「特に違和感無いけど……」
「あーーー!!!早くその手を拭いて!!!水で濡らしたら駄目だって…………」
桃が再び号泣。
「発症10分以内って言ってたよね。軽く30分以上かかっている気がするけど。」
彩希が冷静に、それでも青ざめた表情で言ってきた。
「今のところ大丈夫だよ。一応街迄戻って医務室で見てもらうよ。ところで、この毒ってなんなの?」
僕は桃に聞いてみた。
「致死に至る猛毒みたいで、血に触れたら10分以内で全身から血液が吹き出して死ぬって書いてある。」
「あらあら………これは僕は死んじゃうやつじゃんか。まぁ………みんなと知り合えて良かったよ。」
僕は普通に歩きながら街迄向かう道のりを歩いている。
「あの………私の知らないだけなのかも知れないけれど、本当にキラーは死んじゃうのですか?普通にいるけれど………」
すずかがもっともな事を言い出した。
「ほんと、死んじゃうって気がしないじゃない?私だったらなんとなくだけど、苦しんじゃったりで泣きながらみたいな………」
朱音も同じ様な事を言い出した。
「急いで戻って診てもらいましょう。」
いくみが心配そうにしてくれてるのは有り難いが、僕は本当に何でも無いんだよなぁ……