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ザワザワ騒ぎながら歩いていると、昨日の分かれ道に到着した。
「ほらっ!問題の三叉路よ!左側だからね!他の道は知らないけど!!」
いくみに言われた通りに普通に左側の道へ向かう。
「そうそう、この情報をさぁ知らないグループが昨日居たのを私が勝手に話を聞いてたんだけどさぁ……なんか道がぐちゃぐちゃでドロドロになったみたいよ。やっぱり情報って大切よね。」
彩希がそんな事を言っているが、ドロドロになるだけならまぁしょうがない、戻るか…に、なるけれど、その状況から敵が出て来たら確かに厳しい筈。
「試しに行こうとか思わない様にね!特にキラーちゃんは…」
いくみが僕を見ながら、ニヤリと笑う。
困るなぁ…
行けって事かと、勘違いするぞ!!
「私は行かないけど……どうぞ〜」
朱音が楽しそうに、真ん中の道を指差す。
「行かないって!みんなさぁ……僕のオチを楽しむんじゃないよっ!」
「あら……キラー君もつまらない男ね…」
彩希がそんな事を言っても、僕はつまらない男を今は通すぞ!!
「しょうがない、つまらないから早く行きましょ!」
笑いながら朱音がハカセと共に左側の道を選択した。
危なかった…
危うく本当に行かないといけない空気が出て来る雰囲気だった。
「川に並走する場所に来れば、今度はカニも注意しないといけないし、なんか全然倒せないね…」
桃が言う通り、最近の敵は追い詰めてはいるのだが、倒せていない。
みんな頑張ってはいるのだが、敵も明らかに強くなっている。
緊張感を持ちながら、川との並走する場所へ辿り着く。