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「あれ?そろそろ池が終わるんじゃない?」

先頭の朱音が到着した時と同じ様な少し意外そうなトーンで話す。


「あの……カニ……出て来なかったよね!厄介なのって言われてるけどさぁ……出て来なかったら出て来なかったで厄介よ。私達はカニを倒す為に自主トレ期間を設けて来たんだから!」

彩希が自主トレ期間に何れ程結果を出して、きょうの探索に挑んだのかは理解していないのだが、しっかりと鍛えてきたのは今回のこの発言に流石に強くなっているのだろうと勝手に解釈した。


「本当に何も出て来なかったのに、ここまで来れるっておかしいよね!相当ラッキーだよ!!相手も私達も!!」

いくみも随分と大きく出たな…敵にしてみれば今回の僕達に出会うと、どうやら最悪の結果が待っていたらしい。

あくまでも、彩希やいくみの発言に則っての事なのだが。


池の終着点は少し広くなっている。

なんといえばわかりやすいか……

30坪程つまり、100平方メートル程の広さである。


分かり辛い?

諦めてもらいたい。


そんな場所に到着すると水辺から気配を感じた。


「ここから池と言うよりも川になって、水は流れるのね…」

朱音が言うタイミングで黒い大きな翼を持つ何だか分からない人みたいな感じのモノが出て来た。


「ようこそ!そしてカニに倒されなかった君達を私は歓迎してあげよう。」

その真っ黒な身体の大きな翼を持つわけの分からないのが、物凄く太く響く声で話してきたのである。


「歓迎?何か良いことでもあるのかしら?カニに出会う事の無い通行手形みたいな。」

彩希が普通に何か分からない奴に言うのが、相変わらず凄い。


「そうだな……簡単に言えば……これから君達をカニのエサにする事は私には出来るのだが……如何かな?」

なんだコイツ?

やっぱり悪者かしら?


「ちょっと調べさせてもらったけど……アナタがガーゴイルなのね?」

いくみさん?

なんか凄い事、今言いませんでしたか?


ガーゴイルって!!!

本当の悪魔じゃないか!!!



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