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「地図で確認出来るんだけど、ここが池の上流部分みたいね。」

いくみがタブレットと照らし合わせて確認している。


そう…思っているよりも早くに池迄到着してしまったのである。


「って事は、カニがいるんだよね!」

桃が喜んでいるのだが、他のメンバーはそれどころでは無かった。


「桃が喜んでいるのは別にいつもの事なんだけど、この池よ?どんなの出て来るのかしら?」

彩希が池にの感想を言ってるだけなので、説明しないと分かりにくい。


池の対岸は全く見えないのである。道は完全に一本、この上流部分から下流に向けて恐らく続いているのであろう。

一周出来ないのは見た通りこのスタート部分の先は崖がそびえ立っているのだ。

道幅は結構広い、役7.8メートルといったところか?

そして池には結構スレスレな高さなので、水辺から何か生物が出て来る事は十分に有り得る。

兎に角対岸は暗いのと、広いので見えないのが怖さを醸し出している。


そして波立つ事は無いのだが、緩やかに流れているのは目視出来た。

結局それが、いくみの言う上流部分という訳で、この不気味で巨大な池が目の前にあると言う事と、カニが厄介な生物なのは噂話しで僕達も聞いている事なので、いくみのハイテンションを制御させながら進まないといけないと認識した。


「いきなりカニが出て来たら池の中に引き摺り込まれるわよ…私はこんな場所で濡れたくないわ…」

彩希さん?

引き摺り込まれたら、それどころじゃ無いと思いますけど?


「当たり前でしょ?なるべく池の近くは歩きたく無いわね。ところで、この池は魚とかも居るのかしら?釣りとかやったら釣れるのかしらね?」

彩希が言った言葉に、ハカセが即座に反応した。


「そうかっ!今度は釣り竿持って来よう!!釣りなんか久しぶりだなぁ!!」

「あら?ハカセ、釣りが好きなんだ!実はあたしも!!」

そうだ…いくみも何気に釣りとか前にやってるのを聞いた事がある。


「でも、あたしはバスだけだけどねぇ〜」

いくみが嬉しそうに話している。


「僕もバスもやるけど、船なんだよ!」

ハカセも嬉しそうだ…


「キラー君、みんなに教えてあげなよ!」

そうだ…彩希には昔に話した事があるんだ。


「えっ!キラーちゃん、釣りとかやってたっけ??」

いくみが驚いた顔で僕を見た。


「イヤイヤ、そんなにやった事無いんだけど、以前会社で行ってね……」

僕はあまり話したくは無いけれど、みんなが期待してしまっている僕の釣りの話に黙って注目している。


……以前に会社の人達に連れて行かされて、深夜の2時だよ!

全然寝ないで船に乗せられたんだよね…


「キラー、それじゃ……大変な事になったんじゃ……」

ハカセが心配そうな顔をしている。

そうだ…ハカセは海の船釣りを良く知ってるんだよね…


って事で、僕はその釣りの話しをしていかないといけなくなってしまった………



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― 新着の感想 ―
久しぶりに面白い小説に当たりました。 決してチートでもなく強くもないけど凸凹チームで楽しく狩りをしてるのは読んでいて飽きないですが1話が短すぎる、、
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