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「距離でいけば、そろそろ池に到着するんじゃないのかな?」

いくみが言う通り、僕達はこれでも結構歩いてきたのだ。

普通は黙々と歩いてくるのだろうが、毎回なのだが非常に僕達のメンバーは騒々しい。

客観的に見ればうるさいから、少しは黙れよ!の感じなのだろうが、この賑やかな事が余計な緊張とかを取り除いてくれている……


気がするのである。


あくまでも、気がするのであるけれど……いつもこんな感じなのだこら沈黙している方が寧ろ緊張して、嫌になる筈である。


「そうですよね、僕と小春がまだ別のメンバーと一緒に居た頃は結構これだけ話しをしながらってのは無かったです。」

羽角から言われると、あらためて僕達のメンバーが

この様な雰囲気は異質なのが分かる。


「前に居た時は、相手にバレるから!みたいな感じで殆どお話しとかして無かったです。ここに入ってから、アタシも随分とお話しが出来る様になった気がします。」

小春はそんなに話しをしていない気もするけど、本人としては随分と話しているみたいだ。


「朱音とハカセがしっかりと先頭で見てくれているからね!私達はそのお陰でしっかりと行動出来るのだし。……朱音はしっかり一緒に話しているか!」

彩希が言う通り、本当に先頭は注意しながら歩いている。僕と彩希が最後方に居るが、これでも後ろ側からの襲撃には注意をしているつもりである。

勿論、彩希も朱音同様普通に話しをしてばかりであるが……


「キラー!私も彩希だって、話しをしてないとすぐに『怒ってるの?』って聞くでしょ!」

朱音が僕に言った通り、沈黙の方が怖い。

なんで話さないんだ?って考えてしまう。


「あっ!桃も朱音が黙ってると気になる〜」

「私は桃が黙ってると、お腹空いたの?って思うわよ!」

朱音が桃にスバリと本当にみんなが思う事を言った。


「本当にいつも賑やかなのは、客観的にみると思うわよ…この私がそのメンバーと一緒に居るのが不思議なのだけど、不思議に馴染んでいるわよ……」

すずかは大人しいイメージが強いが、色々と天然な所があるし無口な訳でも無い…が、この賑やかなメンバーでは静かなイメージが前面に出てしまう。

それを桃とか朱音達と話しをすると、これが結構色々と話しをしている。


この様な騒々しいメンバーは、別のグループにはあまり無いイメージだな…

「でもでも!シノメノちゃんとかルイアなんかは賑やかだったよ!」

なんか桃が久しぶりに聞いた名前を出してきた。

あの、オオチマイ率いる女盗賊団か…

この洞窟に彼女達も来ているのだろうか?

あの二人は毎回賑やかなイメージは本当にある。


「でしょ!シノメノちゃんは桃と仲良しだし!」

桃さん?仲良しは賑やかなのかしら?


「暗いよりは良いんじゃない?黙ってると疲れるのよね…沈黙嫌い!」

いくみは本当に賑やかな事ばかりだ。

賑やかというより彼女達が話していると華やかな気もする。


「あら?キラー君にしては随分と上手なシメ方をしたわね。」

彩希が妖艶な笑みを僕に贈ってくれた。


間もなく池が見えてくる筈だ。

まだ想像の中では食べる為のカニが待っているらしき池に……




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