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「いくみ〜カニって他に情報無いの?色とかカニみそとか…」

桃は既に食べる前提の会話ばかりである。


「無いよ!桃がこんなに力を入れてるのに悪いけど。ただ、本当に危ないってウワサはあるから調子に乗らないでよ!」

いくみは桃を制御させるのにしっかりとカニが危険な事を強調する。


「カニだからね…絶対ハサミが危ないと思うのよ…本当に食べたくて向かっていって食べられたらシャレにならないからね!」

彩希も桃が危険な事をしそうで抑える。


「そうかぁ!ハサミだけでもありだよね!!また生えてくるんでしょ?そしたら、無限にハサミが生えたら食べられる!!」

桃さん?

貴女物凄く危険な事を考えていませんか?


「あっ!でも、でも……カニみそが……」

桃の言葉に僕達はカニに出逢わない事を期待した。

色々と危険が伴うと判断を桃以外は察知したのである。


「そんな事言いながらBブロックに入ったよ!池には全然遠いけどね!」

先頭を歩く朱音が全員に伝える。


Bブロックは毎回クワガタに苦戦しかしていないので、ましてや前回はハカセの負傷があるので……

前回が昨日というのが嘘みたいでもある。

何しろ一晩で完治させるハカセの復活には全員が驚きの声しか出なかったので。


そして、クワガタはまだ二回しか戦ってはいないのだ。

いくみが公表してくれないので、どれだけ稼げたのかは分からないのだが、僕達の探索にあまりお金で苦労しない程度の稼ぎはどうやらあったみたいである。


まだBブロックの序盤は見慣れた光景なので、殆ど緊迫感みたいのは薄らいでいる。

これが新しい場所に入れば急に気持ちが萎縮してしまうのは何故なのだろう……


「キラー君、そんなに気負わなくても結果は同じよ。敵が出て来たら戦闘をしないと進めないだけ。それか、相手が逃げてくれたら楽なのだけど…」

彩希が言う相手が逃げるというのは、経験が無いかも。

蛇から僕達は毎回逃げているけれど…


「彩希!!カニは逃げたら追いかけるからね!せめてハサミか脚を落としていけって!!」

桃がなんかカニに関しては物凄い事しか言わない気がする。


「『気がする』じゃなくて、本当にそんな事しか言ってないのよ…」

いくみが呆れ顔で僕を見た。


「本当にカニを食べないと、気が済まないみたいね。私もカニが出て来ない事を願うわ…面倒だから……」

彩希がウンザリした顔で桃の事を見た。


まだどんなカニなのかも分かっていないのだが……






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