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「きょうはぜっっったいにカニを食べるからねっ!!」
桃の気合いがいつもと全く違う!
「ところで、そのカニって食べられるの?」
彩希がいくみにたずねる。
「それが分からないんだよね…兎に角大きいのと、人を襲うって事は確実みたいだけど…」
いくみさん?サラッととんでもない事言ってません?
「あたしは最初から池に居るカニには気をつけろって言ってるよ!キラーちゃんも食べる事しか考えて無いでしょ?」
いくみに言われたが……たしかに僕もカニに期待が無いとはいえない…
寧ろ楽しみだったり……
「そうだよ!カニを前に食べられないってのはオカシイ!!ぜっっっったいに食べる!!」
先程よりも桃の気合いが入ってる気がする。
「まだ見てないからなんでも言えるわよね…出てから決めましょ!ついでに、人を咥えてたら私は食べないわよ…」
彩希が最後に物騒な事を言っているが、ここでは以前に蜘蛛も食べていたしそんな事は十分有り得る事なのでもある…
気が重いなぁ…
「兎に角、キラーの火で焼いてもらうからねっ!」
桃さん?
魔法使いの魔法ってカニ燃やす為に使ってる人って聞いた事無いんだよ……
「じゃあキラーが魔法使い史上初かもね!魔法でカニを焼いて食べるって事!!」
桃……
それ、あまり史上初でもカッコよく無い気がしますけど…
因みにまだAブロックなので、蛇にも気をつけないといけないので全員がこんな無駄話をしていても注意深く見ていたりする。
できることなら蜘蛛もこの先のクワガタにも出逢いたく無い。