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「あのさぁ〜他のグループってどうやってるんだろうね?毎回帰って来てるのって少ないもん!」

いつもの食事場所で朱音の一言目がそれだった。


「本当に…誰も怪我しないのかしら?それとも無理してる?怪我人は戦力にならないと思うよね…」

いくみだったらある程度情報が入っているのかと思ったのだが、どうやら無いみたいだ。


「逆にここに住むんじゃなくて、洞窟に住んでるんじゃない?Bブロックを廻ってみたら少しは分かりそうだけど…」

彩希が言っている通りな可能性もある。

何しろ殆どの冒険者達は街に滅多に戻らないのだから。


「でもさぁ、蛇居るでしょ?ついでに蜘蛛とかクワガタ迄。寝れないよね…食事はみんなカニ食べてるのかな?いいなぁ〜」

桃さん?途中迄は本当に冒険のお話しでしたが、いきなり現実の妄想話しになってますが?


「そりゃ、カニだよ!ここに来てからさ、そんな夢のある話しを聞いた事無かったよ!!」

桃は勝手にカニを食べる設定であるらしい。

ついでにカニを食べるのが夢のある話しか??


「キラー!!カニだよ?しかも大きいらしいし!それをさぁ夢のある話しじゃなければ、どんな話しを夢の様なお話しなのよ!!」

桃によく分からない所で怒られる。


「早くハカセが治ってカニを倒してもらうんだから!ついでに、キラーが一旦火の魔法で燃やしてよ!本当は茹でたいんだけど…あっ!売店でお酢あるかな?いくみ!クワガタ売れたからお酢ぐらい買ってもいいでしょ?」

桃がマシンガントークになってる。


「だーかーらー!!カニだよ!当たり前でしょ?」

ついでに僕の火の魔法をそんなので使うんかい?

魔法使いってよりも、火焚き係みたいな扱いだな…

どうも世間の僕が理想としていた賢いイメージの魔法使いとはかけ離れている気が……


「キラー君なんだよ?そんなの描かれた魔法使いになる筈ないじゃない!そもそも、世の中に実際の魔法使いなんか他に見た事無いし!!」

彩希にも一気に言われてしまった…


魔法使いって無駄に雑用でも魔法って使ってるの聞いた事も無いんだけどなぁ…


魔法使いジレンマだな…



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