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「やっぱり出て来た!!」

朱音が薙刀を持ち直しながら後ろに居る僕達に伝えてくれた。


「まだBブロックに入って全然進んでないのにもう居るんだ。」

いくみも刀をギラつかせながら警戒態勢に入る。


「あれさぁ……この前のコクワガタだったけど、もっと大きいよね…」

桃か言う通り前回より明らかに長い。


「残念……あれもコクワガタ!」

いくみがタブレットで照らし合わせたのだが、前回と同じ種類らしい……


「って事は、コクワガタの大物?」

ハカセが言いたい事は理解は出来るのだが、わざわざ言ってしまうと格好悪い気もする…


「じゃあ、この前と同じ感じで倒せるのかしら?私が見た感じだと、ハカセと羽角君があのハサミを抑える事って無理そうなのだけど……」

彩希が言う通り、前回のハサミより明らかに長い。身体の大きさからも前回の時みたいなハサミを抑えて全員で総攻撃みたいなフォーメーションが組めるかと云えば、難しく感じる。


「相手との距離はだいたい30メートル、一度キラーちゃんが火で攻撃してみるのも良いのかも知れないけど、そうしたら後ろ側に回り込むのは燃えていたら無理なんだよなぁ…」

いくみの思案だと、火だけでは倒すのは難しいと考えている。

実際あの表面が燃えるとは思えないのである。


「キラーさん、アタシの弓矢では刺さりそうも無いので、前みたいに燃える弓矢じゃ無理みたいですもんね…」

小春と一緒にプテラノドンみたいのを追い返した技も無理って事は、今回も僕は補助に廻るしかないみたいだ。


「ハカセさん、ハカセさんの盾で殴るのも難しいですかねぇ?僕が同時に斧で殴るので、両方のハサミをそれで抑えるみたいな?」

羽角が説明不足なのだが、恐らくハカセと羽角で殴りながら両方のハサミを抑え込む様にしたいのだろう……


「地面に巧く突き刺されば良いんだけどなぁ…」

ハカセはハカセなりに理解したみたいだ。


要はハサミを地面に突き刺して動きを鈍らした隙に、全員で総攻撃する作戦みたいだ。


「だいたいそれしか無いんじゃない?前みたいに挟まれそうになったら、キラーがちゃんと救けてくれると思うし。」

朱音が随分と軽い事を言っているのだが、僕も抑え込むの大変だった記憶しかないのですが…


「キラー君、毎回毎回だけど私達の戦闘はキラー君が居なければ進まないのよ!」

彩希がニコッと笑いながら僕に言ってきた。


もうさぁ、それだけで充分なご褒美だよね!



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