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「毎回洞窟に入れば何かおこるって訳でも無いから、イザって時にバタバタしちゃうんだよねぇ…毎回事件がおきるマンガみたいになっていればバタバタしないんだろうけど…」

いくみがバタバタしているのはあまり僕は知らないのですが…

毎回事件って、あの有名な!!

毎回何かあったら僕は入りたく無いもんなぁ…


「キラー君が居なければ恐らく私達は生きて無いわよ…」

彩希が僕に妖しい笑みを魅せる。


「そ、そ、そんな事急に言われてもなぁ…」

「キラー君、動揺しなくても大丈夫よ!貴方が居なければ駄目って事は、貴方が逃げようとすれば私達は全力で貴方を倒すから!」


おーい!!!

彩希さん?全力で引き留めるんじゃないのかよっ!!


「あら?そんな作戦もあったのね…気が付かなかったわ…」

彩希さん?ウソでしょ??


「私は本当に倒すつもりでいたけど。」

本気だって…

危ないわぁ……


「ちょっと待って!」

朱音が全員を止めた。


「あれ……蜘蛛じゃ無いよね……」

朱音が前方をジッと見ている。


黒い平らな生き物である。

以前のゴキブリさんとは明らかに違うのは、先ず高さが1メートル程あるのではないのか?と、いうこと。

次に前方に……と、いうか此方に向いている頭の先にツノみたいのが2本ある。


「クワガタだよね…カッコいい!」

「キラー君、多分挟まれるわよ…」

僕の思わず漏れてしまった言葉に、彩希がすぐさま返してきた。


「あれね…コクワガタみたいなんだけど…」

「いくみ!どう見てもオオクワガタだろ?」

「ハカセ…大きいからオオクワガタって言いたいかも知れないけど、あんなオオクワガタもいないわよ。」

いくみが調べたところコクワガタらしい…

確かに大きいけど…


「クワガタだったら、樹液とか食べるんだから安全だよね?」

僕はいくみに言ったのだが、


「残念。生物の血をお食べになるみたいなの…」

いくみから物凄く残念な正解を聞かされた。


「って事は、殺られる前に、殺らないといけない訳ね…」

朱音が薙刀を構えたが、まだ若干距離はある。


「そういえば、クワガタのハサミ買い取りしてたわ!」

「キラー君、きょう一番の情報よ!」

彩希に褒められたのだが、なんか寂しいのは何なのだろうか…


どうやら戦わないといけないみたいだが、どうやるんだろうか…

売りに来た人達に聞いておけば良かったな…




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