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「キラーさん!起きて下さい!!」

羽角にいつもの様に起こされた。

「きょうは寝坊?」

僕の言葉に即座に返す言葉は、


「もう行きますよ!きょうこそ僕は敵を倒すんですからっ!」

朝の羽角の気合いは最近随分と鬱陶しいなぁ…


まぁ、暗いよりは良いけど。


そんな話しをしながら、僕はハカセと一緒にダラダラと準備を始める。


ゲームの世界とかアニメの世界でも冒険する前にこんな描写しか出て来ないってのは聞いた事も無ければ、見た事も無いや…

本気で此処で何をやらないといけないのか?が、無いからなのかも知れないが…


「キラー、朝から重いんだよなぁ…今はあの洞窟に向かうって目標があるじゃんかぁ!」

ハカセが盾を両手に持ちながら僕に言ってきた。


本当に今は何があるか知れないけれども、洞窟に向かうのが目標みたいだ。


準備をしていつも通り宿屋の入り口で、女性陣を待つ。

結構待ち時間が全員集まる迄の雑談時間なのだが、その時に洞窟に入るという緊張が少しは無くなってもらいたいのだが、僕は相変わらず緊張するのである。


「不思議ですよね。洞窟に居れば大丈夫なのですもんね。」

羽角が僕の話しを聞きながらそんな事を言っていると…


「だったらキラー君は洞窟に住んじゃえばいいんじゃない?」

朝から彩希が強烈な事を言ってくるわぁ…

嫌われるぞ!

まぁ…きょうも可愛いから赦してやるけど…


「あら?キラー君はそんなに上から目線で私の事を見てるのかしら??まぁ、可愛いのは当然だけど!」

彩希の受け答えが本日も絶好調なので、このノリで洞窟に向かう。


「朝食のパンがね、きょうはいつもと違う柔らかいやつだったから、持ってきたかったよ!」

桃は宿屋のパンをいつも結構食べてる記憶があるが、相変わらず細いなぁ…


「あ!キラーちゃんが桃の事イヤらしい目で見てるよぉ〜」

いくみが洞窟に入って最初の言葉がそんなのでいいのか?みたいな話しを…

「それは、キラーちゃんがイヤらしい目で桃の事を見てるから!」

いくみが再び言うと、桃が僕か微妙に距離を離れるし…

桃さん?誤解ですー!


「そうなの?私とか、すずかにはそんな話題出て来ないって事は、キラーの趣味なんだと思ってたけど…」

朱音も便乗してノッてくる。


「そう言えば、私とか朱音には言わないわね…小春には黙って見てるのをよく見かけるけど…」

すずかの言葉に小春が怪訝そうな顔をして僕を見た。


「小春ー!誤解だよ!!」

僕は言いながら小春を見ると、見た事無い嫌そうな顔で僕を見た。


はぁ…

洞窟での緊張よりも、この女性陣への緊迫感が……




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