表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
359/518

99



まだ食事中である。

と、言うよりもまだ先程の全員の反省会みたいのが長かったので、あまり食べてはいなかった。


「最近はさぁ、キラー君が倒してくれないと倒す事が出来てないのよね…」

彩希が凄く憂鬱な顔で全員を見た。


「別に僕はそれが負担とか思った事無いよ。別に気にする事じゃ……」

僕の話しを遮る様に、

「だから、キラーちゃんが全部対処出来るって訳でも無いからね……ホント、みんなでしっかり倒していかないと!」

いくみの言い分は恐らく彩希と同じなのだろう。他のメンバーが倒していないのは事実で、攻撃は一応してはいるのだが……

なんと例えようか……パンチが足りないみたいな……


「私も先頭なのに、空振りが多いからね…」

朱音が彩希やいくみ以上に重い口調で話している。


「必殺技みたいのがあれば少しは良いのかしら?あっ!桃は一番槍って必殺技みたいな名称のがあるけれど…効き目が弱いわよね…」

すずかが桃を見ながらそんな事を言っているが、桃は何気に要所要所で槍を突いてはくる。


「うん!効き目が弱いのは認める〜小春んは結構ちゃんと弓を使えてるよね!」

桃が小春を見ながら肉を食べている。桃はしっかりと食事は摂れてるわ…


「えーと……アタシは近くに来られたらアウトなので、兎に角みんなより距離の把握をして矢を射ちたいのを心掛けてる…でも……ホント、近くに来られたら無理だから……」

確かに小春は最近すぐに矢を射てくるので、結構僕も気にしている。


「そうね、私やいくみがもう少し攻撃しないといけないわよね…言い出した私が一番の問題かも…」

彩希が更に憂鬱な顔をしている。


「斬り込む覚悟がやっぱりあたしもまだ足りないんだよなぁ…認める。」

いくみが声のトーン迄落ちてしまった…


「すいません!僕がスライムの時の勝手な行動から、皆さんにご迷惑を……」

「羽角君、今回の羽角君の負傷してくれたおかげで、今の反省点がみえてきたのよ。まだ全員の力が足りないのが、分かりやすく出てきてくれたんだもの…」

彩希が羽角の言葉を遮りながら……

確かに全員で戦うのには、まだ力が足りないみたいだ。


「僕はもう少しみんなを守りながら、攻撃にもすぐ出来る様にするよ…」

ハカセが凄い暗い顔をしながら、パンを食べている…


「なんかねぇ〜ハカセを見てると……ホント?って気もするけれど、このメンバーで守れるってのは大きいよね!ま、そんな感じで後はまた個人でよく考えて頑張りましょ!」

いくみが一旦今の話し合いを打ち切った。

言われても出来るものでも無いから、話し合いをいくらやってもキリが無いのは確かだ…


「キラー君、話し合いを決定事項でみるのでは無くて、確認と意識の向上を目標とするのよ…反省からの抑えつけじゃなくて、反省からの転換がどれだけ出来るのか?それが今回のポイント!」

彩希がスッゴい僕には難しい事言ってきたが、気持ち的になんとなく理解出来たと思う。


って事で、食事に本格的になりました……





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ