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「なんで毎回後ろから来るのよ!!それも何人いるの?」
彩希が長めの包丁持って身構えた。
「あのね、人食い骸骨って名前出てきたんだけど………」
桃がタブレットで姿を確認してくれた。
「人食いって事は、人食い??」
「ハカセ!そのままじゃんかっ!!早く盾持って前に!!」
いくみがいつでも斬り込める姿勢になっている。
「一発打ってみるわ。」
僕は石を鉄パイプで打った。
手前の2人?が避けたが後ろにいた骸骨の頭に当たった。
「一瞬動きが止まったけれど、効き目あるのかな?痛みを感じないんじゃない?」
朱音が薙刀を身構えながら言ってきたが、確かに痛みを感じないみたいだ。
石を打った時に確認できたが骸骨は5体。両手に持っているのは…………骨じゃないか??
「武器も骨みたいですね。私の鉈も長くなりましたので、そろそろ攻撃していきましょう。前の2人を集中しますか!」
すずかの号令で桃が動いた。
「脚元狙えば転ぶんじゃない?みたいな!!」
脚に桃のスリングの石がヒット。周囲は気にせず向かってくる。
「桃は後ろから!きょうは先にいきます!!」
ハカセが両手に盾持って撲りかかる。
「ゴン!」と、音とともに頭蓋骨が砕けた。
「打撃系に弱いみたいだ!僕の新必殺技があるから!!!」
鉄パイプで撲った。ガラガラと崩れると同時に
「新必殺技??鉄パイプで撲るのが普通の使い方だったんじゃないの?良い子は真似しちゃ駄目だけど…」
彩希に言われると続けていくみに
「石を打ってる方が不思議だったのよね~あと3体私も」
と、言ってる間にすずかの鉈が骸骨の頭を砕いてる。こっちを見ながらニヤリとすずかが笑った時に、骸骨より恐いと感じましたが……
「頭を砕けばいいみたいね。」
言いながら彩希が人食い骸骨を人食いババアの様な包丁で叩きつけ、その隣で朱音が薙刀でスイカ割りの様な振り落としをして、全滅させた。
「なんか暫くすると再生するから立ち去るのがいいみたいよぉ~」
桃が調べてくれているので立ち去ろうとしたが
「ちょっと待って!!!宝石!!」
彩希が呼び止めた。
「そうだ。でも見あたらないね。骸骨の倒れているの漁るのも恐いわ」
と、いくみが言った直後にハカセの脚に骸骨の手が掴みかかった。
「再生が早い。早く頭を砕かないと。」
すずかが他の頭を鉈で砕きまくっていた。
「びっくりした~脚がさ、物凄く痛い。」
ハカセが足首を見せたら、真っ青になっている。
「ハカセ歩ける?とにかく一度戻りましょう。宝石どころじゃないわ。ハカセ、キラー君と私の肩に掴まって街迄帰るわよ。」
彩希がいつものクールな雰囲気とは違いハカセの負傷を自分の欲でなった事への反省みたいな焦りが出ている。