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装備を一見しただけでは何処が新しくなったのかみんなサッパリ判らない。
「微妙に大きさが変わったのよ。私の包丁も殺しやすくなったわ。」
彩希がまた恐い事言ってる。
本当に人殺して解体するんじゃないか??
いくみのはナイフよりも大きくなっていたので、なんとか分かる。
「二刀流のナイフ、キラーちゃんとハカセに1本ずつあげる。もし、罪があったら自分の首でも切っておいて~」
笑いながら言うなよ。普通に恐いって!
朱音の薙刀は柄が長くなったのと、すずかの鉈は刃が大きくなっている。
「すずかはなんで鉈なんか選んだの?」
いくみが自分の以前のナイフより大きいナイフを磨ぎながら聞いている。
「わたし、ひ……………」
分かった。
「嘘だ!」
のだね。可愛い訳だ。それは恐いけどさっ!
「さっ!もう1度行きましょう。ピンクワームなんか2階じゃ滅多に居ないみたいだよ。2人食べられていたからなぁ…あんな死に方は嫌だわ。」
いくみの掛け声がいつもの探索に向かう時より明らかにモチベーションが落ちている。
「装備も新しいから頑張りましょ!」
って彩希が鼓舞した。
ハカセが
「あの~僕とキラーのは…………??」
「あ・と・で!」
なんかまた彩希が企んだか??
とにかくこれから再びダンジョンに潜る事になる。