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10

周囲からゴキブリの脚を狙ったあのグループには気を付けろと言われた。


「一応街に戻るには必ず入口で止められるから大丈夫みたいよ。」

いくみがいろいろ情報を仕入れてくる。


「彩希もだけど、いくみもなんかいろいろ情報が入ってくるのは何で??」

ハカセが一般的な疑問を問いかけると、

「勝手にみんなが話しかけてくるよだよねぇ~、みんな違うの??」

普通ならないのを、あの二人は巧みに男に近寄って聞いているんだろうなぁ…

「可愛いからよ!」

彩希が僕の心を読んだんじゃないか?って的確な答えを出してきた。



「さてと、そろそろ1回戦って戻るには距離がある場所まで行ってみたいと思うの。勿論まだ悪魔なんか出たら勝てる訳ないけど、3階迄行けたら今度はゴキブリとかハエじゃなくて違う種類の虫もいるみたいよ。」

彩希が仕入れてきた情報は曖昧だけれど、僕達が今動くには十分な情報だった。


装備は結局前回のまま向かう事になる。

1階にいるであろうゴキブリの脚恐喝犯がいると思われる為、ダンジョン1階は限界体制であり、僕達にはスムーズに歩ける。

そのまま2階に降りて、兵士達に3階の階段の場所を聞いたらすぐ近くにあるとの事だった。


「人が!!!」

朱音の悲鳴に似た声の要因は、

「あれはミミズみたいのだよね………」

「2人ぐらい見えるけど……」

完全にミミズに人が食べられていた。

体長は恐らく3メートルぐらいなのだが、丸々としていて顔みたいのもある。口に牙が付いているのだ。


「蛇みたいー!蛇じゃないの?」

いくみが戦闘体制に既に入りながら桃に聞く。


「ピンクワームって名前みたい。牙に毒があるって!」

桃が今回も素早く調べてくれた。


「ピンクだから桃が頑張って…………」

ハカセが桃に怒られてる。


「緊急事態なんだよ!そんな事言ってないでハカセが盾で撲る!!」

声のトーンが高いから桃が怒ってもあまり迫力が無い。


「とりあえず1発様子をみてみよう。」

と、僕は鉄パイプで石を撃ち込んだ。


ゴキブリの時とは違い少しはダメージがあるみたいだ。

「頭の部分より後ろに回り込んだ方がいいみたいね。すずかと私で後ろから斬りつけるわ。」

朱音とすずかで後ろに回り込んだ。


が、早い。尻尾?まぁ、脚がないから尻尾でいいのだろうけれど後ろに回り込んだタイミングで尻尾を激しく振った。

「両側から攻撃を仕掛けるのは正解だろうけれど、あとはみんなで一斉攻撃かな?」

桃がスリングを構えた状態だったので、便乗して。

「飛び道具で先ずは怯ませてからみんなで一斉にやってみよう!!」

僕も石を3つ持ちながら構えた。

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