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「赤黒ゴキブリは裏返しにしないと硬いみたいだよ!」
と、桃の話を聞いたけれど、彩希が羽に向かってナイフより少し大きい包丁みたいので斬った。
ピシッ!って音がしただけでびくともしない。ってよりも先程より高速で動き出した。あのゴキブリの動きで………
「脚だけ切れないかな?」
ってささやくように、すずかが鉈で斬りかかった!
斬れたみたいだ。けれど、動きは止まらない。
「やっぱり裏返しかぁ…」
僕は鉄パイプの杖で石を叩き付ける打ち方をした。顔面にヒットして少し動きは鈍るが効き目は無い。
そして気が付くと両側にいる事になっていた。
「ちょっとヤバいんじゃない?二刀流で裏返しって無理だもん!!」
いくみがいつもより焦っているのが判る。実際僕もどうすればあの地面スレスレを歩く奴をひっくり返すのかを………
「あーあたしができるわ!!」
って朱音が薙刀で地面を這わせてひっくり返した。
「すごーい!って、今はそれよりも~」
と桃がスリングを裏側に撃ち込んだ。まだ弱い。
僕が先程同様の石を叩き付けると動きが1匹止まった。
「もう1匹が飛んでるーー!あっ!いける。」
っていくみと彩希が突き刺す。弱まった処をハカセがいつもの盾で
「ベンッ!!」
と叩いて終わった。
「裏側気持ち悪い~」
って彩希が女の子みたいな事言いながら脚を切ってる。
「あの包丁でだぞ。人食いババアなんじゃないか?」
ってすずかと話していたら睨まれた。
「あとは僕がやります!!!」
「わたしもやります!!!」
すずかが彩希にと言うより響き渡る声で言った。
「12本ゲットー!!売店に持っていくわよ!」
と、上機嫌で彩希が言った。
「やっぱり稼ぐには苦労が必要よねぇ~」
と、いくみも上機嫌。
2人が恐いって……悪魔なんじゃ…………危険だからついていこう。