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朝になって重い身体が………今回はちょっとヤバいんじゃないか?って感じの疲労感。
「早くしないと水泡蘭先生来ちゃうよ!!」
桃が呼んでる。なんか嬉しくてゴロゴロ待ちたくなってしまうが、そうともいかないので起きた。
「昨日のはやっぱりいろいろありすぎたからなぁ……」
って言いながらもよくよく考えたらまだ2回しか戦った事がない。そしてまだここに来てから1日しか経ってないのだ。
1日ってこんなに長くて大変だったっけ?
朝食は訓練場のビュッフェで食べられた。食費無料で食べられるから結構ベテランの方々もこの訓練場に住んでいるらしい。
「問題は私達まだ稼いでないのよね。昨日の日暮谷の件で賞金出るって話を聞いていたから昨日支給されてたお金で飲みまくったし、やっぱり新しい服が欲しいじゃない?」
彩希が最後に私情を出してきたけれど、確かに生活にどうしようもないのがお金だ。
「全く、ファンタジーの世界ならお金で苦労とかしたくないわぁ~、って事はここはファンタジーじゃないか。」
いくみも愚痴る。
食事を終えると、水泡蘭先生が待っていた。
「今回はキャリアも少ない中大変だったと思うけれど、ご苦労様でした。城主新柿読から懸賞金を持ってきた。」
やっぱり結構な額が貰えた!更に水泡蘭先生の話が続く。
「今回悪魔だったと断定された。被害は30名の死者に30名の負傷者だった。君たちに被害がなかった事は不幸中の幸いだよ。これからもよろしくお願いします。」
との、何も変化の無い応対だった。
「私達はこれからどうすればいいのですか?」
いくみのもっともな対応に水泡蘭先生が
「もう君達は悪魔を倒してもらうしかないのだよ。指示を最初に出したままだ。」
今回は重い話だけれどちょっとこのあと君たちに相談があると言いながら、水泡蘭先生はこちらを見回した。