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「ウスバカ ゲロウ?何それ?」
「わざと隙間空けて無いか?彩希だったら知ってると思ったのに…」
僕は頭から説明しないといけないらしい…
「つまり、蟻地獄が成虫になると、ウスバカゲロウってトンボみたいのになるんだよっ!」
「あっ、変態ね!」
「まぁ、そんな感じだ。」
「じゃ、キラー君と一緒って事で!」
「キラー、残念ながら、ここの蟻地獄はこれが成虫らしいわ。」
「すずか、本当かっ!違う意味で変態だっ!」
僕は思わず大声を上げてしまう。
「ついでに、この蟻地獄は死なないわ…」
「えっ?私が守るから?」
「キラー、この大変な時にそれは要らない!」
軽くすずかに流されたし…
「倒しても再生能力があるみたい。だから、倒したらすぐに行きましょう。ついでに、ハカセがハサミを触らなければ攻撃してこなかったみたい。」
ハカセー!
「羽角は何で反対側に居ないで、こっちに戻って来ちゃったの?折角挟み撃ちに出来たのに。」
朱音が残念がっているが確かに。
「あっ、すいません!ハカセさんを助けようとしたら、此方に落ちてしまいました。」
またハカセか…
兎に角、蟻地獄を倒さない事には進めないらしい。




