表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/575

20

街に戻ってきた僕達に周囲の視線が変わった。

なにしろまだ1回しか戦った事がない僕達があの逃走した日暮谷に勝てたって事で、いきなりみんなが注目してくるのは客観的に分かる。


周囲のざわめきよりも先ず誘拐されていた女の子達を訓練場の救護所に連れていった。外傷はなかったみたいだけど、精神的にキツいだろうなぁ…って思いながら僕達は救護所に彼女らを預けて出ていった。


「今回はさ、大変だったけどこれからこんな事をずっとやらないといけないって分かったから………」

良かったとは言えないから話の結末が話せなくなったハカセに

「私達は無事だったって事で飲みに行きましょ!!」

彩希がフォローしてくれた。


「相変わらずキラーちゃんは飲めないのかな??」

いくみに言われるまでもなく僕は飲めない。


「ちゃんとみんなをここまで連れてくるのよ!きょうはみんな思いっきり飲むから!!」

彩希が飲むって事は相当飲むぞ。

桃とハカセも久しぶりに飲めるって嬉しそうだわ。


街に出て飲み屋に向かう。

「本当に普通に飲み屋さんあるし、料理も美味しいけれどここは何処なのかしらね?」

桃のそんな初歩的な疑問はきっとこのお店の人達全員答えが出ないと思う。


「お肉美味しいけど、何の肉なんだろ?」

ハカセの疑問に隣のオジサンが

「城の外に怪獣みたいのがいて、肉屋さんが倒しに行くんだよ。」

嘘だか本当だか分からない事を教えてくれた。いや、結論から言えば本当だった。


ここの街の城壁が異様に高いのはそれが理由だったのだ。外に怪獣、地下に悪魔。安全なのはこの街の中だけらしい。


お店を出る時に僕以外はみんなかなり飲んでいたので連れて歩くのが大変だった。

特に女性3名は歩いていればいくらでも声をかけられる。

面倒だけど連れて歩きながらの帰宅。


訓練場の教官が1人、

「ちょっと報告に。日暮谷に撲られた3名が先程亡くなった。それと、明朝に水泡蘭が話に来るとの事。兎に角きょうは活躍おめでとうございます。」


教官なのに、随分と丁寧に挨拶をされた。僕達の冒険はまだこれかららしい。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ