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「あった!階段……」
ゼエゼエ言いながらハカセが登り階段を発見した。
「なんか随分と息が切れてるけど、私達もみんな一緒にいたのに、なんでハカセだけ頑張った!みたいな息切れなの?」
いくみが普段と全く変わらない表情でハカセを呆れ顔で見た。
「ぎ、逆にみんなが普通にしている方がおかしくないか?」
ハカセが聞いてみるのだが、女性陣からの反撃にやられまくっている。
「そんな事よりも、また階段の上に居ない?」
すずかが言ったその階段の上に居そうな気配………
「オークがまた先回りしたって事だよね?当然か…1日経過してるんだもの。」
と、彩希がハカセを見ながら刀を地面に置いて抜いた。
「そろそろ決着つけないとねっ!」
薙刀を構えながら朱音も階段を登る。
「ここで昨日みたいにやれば大丈夫!」
いきなりまたもやハカセが階段を勢いよく駆け上がった。
「お前等!やっと来た……」
「うるさい!」
ハカセが話しているオークの顔面に向かいいきなり盾を撲りつけた。
「わっ!ハカセ!もしかしたらブタさん、話し合いだったのかもよぉ!」
と、桃が槍を構えながらオーク達を見回したが、
「…そんな事は無さそうね!」
団長オークは顔に怪我を負いながら此方にハンマーを構えながら待っていたのであった。
「いよいよオーク達との最終決戦!」
「えっ?キラー、本当に最終決戦だと思っているの?」
いくみに聞かれたが、
「いや、それの方がタイトル的にいいかな?って…」
僕の無駄な進行であった。