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「アタシも魔法使いになりたいっ!」
いきなり小春が大声を出した。
「初めて大きな声出して、いきなりそれ?」
少し笑みを魅せながら彩希が小春の顔を見た。
「はいっ!だって、キラーさんは誰もやろうとしなかったのに、魔法使いになるって言って本当になったじゃないですかぁ!アタシも魔法少女みたいな感じで…」
「っと、自分で魔法少女って言っちゃってるし!」
朱音がツッコミを入れてきた。
「まだ、小春は弓を使うんでしょ?早く構えてその矢で、向こうの命とハートを射貫いてねっ!」
すずかが前方に明らかにオークと見える団体を見つけた。
「おー!食料調達に丁度いいのがいるぞ!」
オーク達が此方に向かってくる。
「貴方のハートも射貫いちゃうぞ!」
『あーー!』
僕とハカセが射貫かれたし!
「バカ二人が瀕死だから、小春もしっかりとねっ!じゃないと今度は本当に捌かれるよ!」
いくみがみんなに毒を吐く!
いよいよ新規メンバーも一緒に戦闘である。