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 「あっ!」

僕は思わず大声を出してしまった。


「どうしたのかしら?キラー君。」

彩希が刀を構えながらオークと対峙しながら僕に訊ねた。


「あっ、嫌、全然関係ないんだけど…」

僕は口篭った。


「あの子、可愛い!」


「貴方から叩き斬るわよ!」

彩希に怒鳴られた。

無理も無い…


「彩希さぁ、女の子が可愛いって事は本気でこのブタを倒さないと!」

久しぶりに僕は本気なのだ。

いつもなら相手に若干の躊躇があるけれど、そんな雑念は………



「雑念しか無いでしょ!」

彩希に心までよまれていた。

さっきの時も気付いてよ…


「可愛いから本気でって、まぁしょうがないわよっ!キラーちゃんがそれだけで、調子が上がればなんとかなるわ!」

いくみの方が寛容である。


「結構あのブタさん体力あるね…いくみのナイフ当たったのに、また構えてるし…桃の槍をうけてもまだ睨んでる。」

桃の槍は完全にオーク達に向いているので、彼等も一気に攻撃するのは控えているみたいだ。


「さっき火を吹いたのはオマエか?」

僕の火の攻撃はハカセに間違えられているので、僕にしてみればもう一度火をかける事がやりやすくなった。


「あ、あ、ありがとう…」

負傷しているが男の方は意識がある。

女の子はショックで気を失っているみたいだ。


「まだ終わって無いから黙ってな!ちょ、ちゃんと女の子を守ってくださいな!」

僕は男にそう言いながらオーク達を見た。


「珍しく格好いいセリフを言ったら噛んじゃったねっ!」

朱音〜、聞いてたのかよ!

おかげで最後が『くださいな』ってバタバタに…


「そろそろふざけていないで、なんとかしましょ。」

すずかに現実に引き寄せられた。

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