表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
160/575

80

 「わ、わ、わ、わ!階段出てきた!やったー!」

桃が嬉しそうに階段へ向かう。


「やっと5階かぁ…誰よぉ!こんなの50階なんて歩くの大変だって!」

やや、叫びに近いいくみの声だが、先程の大ムカデの件からだいぶ意識が変わったみたいだ。


「当然よ、人があんなムカデに食べられた処を見ておいて飽きたは無いでしょ?気を引き締めて丁度良かったわ…………悪いのが死んでくれたのも良かったのかは、判らないけれど……」

彩希の最後の呟きに僕は同調している。

そうなんだよ、誰が死んだとかの話を聞きたい訳では無いのだ。

寧ろ僕達も平和を望んで冒険をしている訳でも無いのだが、今の目的なんてクリスタルを探して何が起こるのか?程度の目的だけなのである。


「5階にアイツ等の仲間って逃げたのかな?なんとなく平気な顔をして、街中とか歩いているのを見たら嫌だな…」

ハカセが言っているが此方も僕は同調できる。


「やっぱさ、仲間なんだから逃げたら駄目だよ!強くなくてもここ迄来れたんだ、少しは強くなっているんだから僕はみんなを守るよ!」

ちょっと纏めに入った様な言い方になってしまったのをだが、僕はみんなを本当に守ると、宣言した。



「何?いきなり?キラーちゃん死ぬの?」

いくみにはあまり通じなかったみたいだ。


「よく映画とかでも、そんな事言ってすぐ死んじゃうのいるよねぇ〜」

彩希も朱音も、すずか迄、更に桃もか……



話の意味が僕が宣言したから死ぬかも!みたいな話で盛り上がる。


…なんとなく助けなくていいのでは?とか、思い出した。



「結論、みんなを守るのは当然よ!頑張ってねっ!」

彩希に言われてなんとなくしまらない、自分にガッカリだった。



「流石だよ…」

思わず呟いた。



「そんな事ないよっ!桃はキラーにありがとう!って思うもん!」

桃ぉー

思わず抱きしめようとしたら槍の柄で突かれた。


「触れ合わなくて、守ってください!」

桃にはスキンシップが無いのかとガッカリした。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ