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「やっぱり、さっきのが電気壊したんだね。こっちは明るいもん。」
いくみが言っていたが、階段を登り切った場所が暗くなっていただけであって、別にこの4階も変わっている訳ではなかった。
「何処かに隠れているのかしら?また出てくると面倒だったから一息で殺してしま………」
すずかさん?キャラが怖くなるので僕は会話を止めた。
「ま、ま、まぁまぁ、こ、こ、今度出てきたら一挙にって事で…」
「キラー君?何を謎な動揺してるの?荷物持ちも出来ないのだからしっかり、私達を守ってくださいな。」
彩希に言われたが、確かに守るけれど…今はすずかがなんとなく怖く感じたので慌ててしまったの
何しろそれ程話さない彼女がいきなりでしたので…
「でもさ、虫よりもあぁいったのを倒す方が私は罪悪感がないかな?虫は人を食べる為に攻撃してくるけれど、アイツ等は……」
朱音が言いながら、
「ま、うちのメンバーでもお金って大事よ。もうシャザールのお城で貰った賞金もだいぶ底をつきそうだし…」
いくみがお金の管理をしているので、僕はどれ位持っているのかも知らない…
「えっ!宿泊代が無くなったら、毎日がキャンプになっちゃうの?桃はベッドじゃないと眠れないー」
一番桃が寝袋で爆睡してるじゃんか!
「やっぱりあの時、巻き上げておけば良かったか…」
彩希の呟きは本気を感じた。
「当たり前じゃない、私は貧乏が嫌いなの!」
何故、僕の心だけよめるの?
魔女?
「違うわ…美女よ!」
聞かなかった事にしよう。スベってるし…