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「あっ!ここの電気を壊して脅していたんだ。」
桃が先程の奴等が暗闇から出てきた場所の明かりが壊されているのを発見。
「そうだよね、ここの塔は何気に色々管理がしっかりしていたから4階になったら急に暗いのはおかしいと思ったのよ。」
いくみがナイフを触りながら話している。
「あのさ、僕って本当に弱そうに見えるのかな?結構筋肉質な身体だと思ったのに…」
ハカセが暗そうに先程すずかに言われた事を気にしている。
「ハカセは…」
すずかが重そうに話を始めた。
「いつもだけれど、敵が出た!イコール、盾を構えるでしょ?まぁ…盾が武器にもなるのだろうけれど、とりあえず貴方を倒せば守備力が落ちるってのは見て直ぐに感じるんじゃない?あと………顔付きが弱そう……」
すずか!最後の一言はハカセにクリティカルヒットしてしまったぞ!
ハカセは暫く無言からの、
「僕の顔付きかぁ…」
寂しそうに壊された電気を見ている。
「すずか、あまりハカセの事を虐めないの。一応重要な役割りなんだから。」
彩希がすずかを珍しく提言した。
「僕の重要な役割りって?」
ハカセの問に彩希は、
「重い荷物は誰が持てるの?キラー君なんかこんなのは、まるで役に立たないんだからっ!」
なんとなくハカセをフォローしている気もするが、たいしてフォローされても無く、僕はついでにとばっちりを受けただけみたいなダメージを受けた。
流石、強盗する奴等からカツアゲする女だ……
彩希に睨まれた。