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「あっ!階段があったよっ!もっとグイグイ行かないと進まないね。」
飽きたと言っていたいくみだが、しっかりと先頭を歩いたりしている。
「これでようやく4階かぁ…まだ害虫駆除の業者さんみたいだよね。」
朱音も飽きたと言いながら同じ様に前を歩いている。
「それはね、早く帰りたいのよ…キラー君のテンポじゃ遅いんじゃない?」
彩希が何故かフフって笑みを魅せながら歩いている。
「なんかさっ、桃とすずかっていつもハカセと後ろにいるよね。桃は槍だから届くけど、すずかとハカセって近距離だよねぇ〜」
桃が二人を分析。
「私とハカセは後ろから来るのを抑えるってのが役割よ!」
すずかが鉈を持ちながら軽く素振りをしている。
なかなか怖いね。
「4階って何がいるのかしらね。もうムカデとか要らないわ…」
いくみが先頭で階段を登る。
果たして上では何が待っているのか?