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「2階って言ってもこの辺はまだ大勢いるから敵も少ないよね。まだ戦わなくても来れそうだし。」
彩希が言いながら刀の長さに少し手間取っている。
「彩希、それ長いんじゃない?持ち歩きが不便だよねっ!刀持ちが必要かもよぉ。」
ニコッと笑いながらハカセの事を桃が見てるし。
「えっ!僕は武器を持ったら使っちゃうから…」
ハカセの最後の方は聴き取れず。
「ハカセが守り以外で役に立つのは、特に無いけれど、武士の魂をハカセに持たせる事はしないわ。」
彩希さん?いつから武士に?
「私ってさ、包丁のイメージが浸透し過ぎて、なんとか現状打破!って感じで、女の子の武士って目立つじゃない?」
笑いながら武士を勝手に名乗っている。
「キラーちゃんだって、元々魔法なんか使えないクセに魔法使いって名乗っていたしね!今のも魔法なのか?」
いくみに言われたが、本当に今出てくる謎の技はなんなのだろうか?
「そろそろ2階も終わりみたいよ。ゴキブリしか出ないで終わりって良かったのかしら?」
すずかが先を見ながら鉈を構えている。
別に敵は見当たらないが…