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8チームに分かれたグループでの訓練は今回で終わりらしい。
一応僕達5人はこれからも一緒に頑張っていこうと話し合って全員の意見が一致した。
一方で僕達以外でスライムを倒したグループがもう1組、何故か怒鳴りあっての解散らしい。どうやら最終的に決めた奴がかなり偉そうだとかの噂が女性3名に伝わってきている。
その原因の張本人である日暮谷が此方に向かってきた。
「やぁ！君達は解散しないのかい？いつまでも仲良しでいたら裏切られた時に辛いぞ！自分は今、1人になってしまったのだけれど、キラー君とハカセ君一緒にやらないかい？僕ならいくらでも戦力になってあげるよ。」
なんて、上から目線なんだろう。
「一応女性達にも聞かないと駄目だから」
ってハカセが言うと、遮るように……
「寧ろ君達2人が出ていってもらいたいのだが。」
結論から言えばみんなで断った。いくみにいたっては
「イケメンぶって他の女の子にも声をかけまくりだったよぉ～」
「じゃ、面倒だからダンジョンで会ったら殺しましょう！！」
恐いこと言うなよ彩希～
本気としか思えない表情だった。
全員に断られたらしい日暮谷はそのまま訓練場から姿を消した。もしかすると本当に危ない奴なのか、コミュニケーション力が不足しているだけの奴なのかは判らないままに………
水泡蘭先生から
「訓練場の横の部屋は各チームで使用して大丈夫です。ここなら食堂もあるので経費はかかりません。現金の稼ぎ方ですが、ダンジョンに入りいろいろな物を持ってくれば売店で現金化できます。あくまでも、他のグループに襲いかかったりしない様に。実際はそれを専門としているのもいますので、万が一戦闘になってしまいましたら倒すしか無いのと、街で申告して城から討伐処分の命令を出す事もあります。じゃ、もし他に話があればシャザール城に来てください。」
なんか途中から重々しい内容になってた。兎に角今は訓練場横の部屋が使えるのが分かったけれど、部屋を見たら10畳ぐらいの部屋だった。5人で10畳だけれど女性3名なので、ハカセと僕は立場が弱いな。
「早く金蔓見つけて出ましょう♪」
彩希がまた悪い事考えているんじゃないか？？
「今はまだ1回しか戦闘していないけど、ダンジョンに何があるんだろうねぇ……見た感じ何も無いけど。」
いくみの意見に頷いていたら、
「なんかね、虫とかも持ってくれば売店で買い取ってくれるらしいよぉ～桃、虫嫌いだからキラーのポケットに入れといてねっ！」
最後に変な事言ってるわ！！
でも、かなり大きな情報だった。
「まだここに来て虫って見たこと無いけど、どんなのだろう？」
ハカセが言うと、
「ハカセが盾の代わりに網持ってファーブル昆虫記のファーブルさんみたいになればいい！」
あくまでも、自分も触らないアピールの強い彩希が言ってる。
「まぁ、今はスライムだってキツいんだからダンジョンに虫取りに行こうよ！クワガタだったら売れるだろ？？ついでに売店できいてみよう！」
リーダーじゃないけど僕がまとめてみたりした。
まだ生活できるのかも微妙です。
