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「じゃあ、たまちゃん達またねっ!」
桃さん?きゅうって読むんじゃなかった?
金球椿と他の3名の自称研究者の方達はまだ壁等造りを見ているのを後に僕達はこの訳の分からないプリサイスタワーの1階を歩いてみる事にした。
「なんか、この階は緑色のスライムがいるみたいよ…スライムって食用とかにはならないわよね……売れるのかしら?」
彩希が言っているが、スライム食べてるのも知らないけれど、売ってるのも知らない。
「実物のスライムって最初にキラーが石を打って粉々にしたけど、あれ可愛くないんだよねぇ〜今では桃でもなんとかなるよっ!」
桃がニコニコしながらスライムを倒そうとしている。
よくよく考えると倒すのをニコニコしながら話す桃は怖くないか?
「スライムって結局ここでは身体に吸い付いて養分を取っていっちゃう害虫みたいなもんでしょ?害虫駆除はしておかないと…」
朱音も薙刀の柄を新調したらしくやる気だ。
「最初の頃は虫とかだったのにとんでもない奴等が出てきてからは、人間って怖いなって想ったよ。まぁ…一部悪魔もいるけれど。」
ハカセが珍しく語りだすと、
「ハカセは早くヒツバーと付き合いなさい。」
すずかが呟いた。
「なんで、ヒツバー!なんか、敵より身内のメンバーの方が怖いや。」
チェリーハカセが涙目。
僕もこの女性陣は常々怖いと………
彩希に睨まれました。