135/575
55
「あっ!オジサン!こんにちは一」
桃が昨日の列で後ろに並んでいたオッサン達に挨拶をした。
「やぁ!君達も今日からかい?私達は並ぶのに疲れて昨日は飲んで1日が終わってしまったよ。」
オッサン達は僕達同様昨日向かわなかったらしい。
「私は賞金稼ぎと言うよりも、ここの建物を見たくてね。あっ、金球椿|<きんきゅうつばき>と言います。ま、他のメンバーは私の弟子みたいなもんだ。」
オッサンが名乗った。
「あっ!よろしく!きんた………」
僕の話の途中で朱音の薙刀の柄がお腹に…
「キラー君、それ以上は顔が地面に落ちるわよ。」
彩希が重い声で僕の耳元で囁いた。
「一晩で造った謎の塔の全容解明の為に動いているだけなので、君達とは違うかな?ま、研究だよ。」
金球椿と云うオッサン達は優しく笑いながらコンクリート打ちっぱなしの様な壁を見ている。
「そんな、研究している人には見えないけどね……」
すずかが呟いた。
「確かに強そうに見えてたわ…」
彩希も言っていた。
まだ1階……