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「どうぞ!何名様ですか?」
受付がある女性と男性数名が慣れた感じで説明している。
「ア、ナ名です!」
ハカセー格好悪…
「あっ!7名です…」
いきなりやっちまいまして、受付の女性も苦笑い。
「美女とか、可愛いって思わないと女性ってなるのね。」
彩希…………なんだ!僕の心を読むなよ!魔女だろ?
ハカセといくみで説明を受けている
桃は後ろにくっついているだけで、恐らく何も聞いてない。僕達のメンバーはいくみがだいたい仕切れているのでまとまりがあるのだ。
「えっと、次回からは裏側からパスカードの提出で入れるって。それと、5階毎にエレベーターが止まるみたいなんだけど、全員がパスカードを通せばそのフロア迄行けるみたいよ。」
流石いくみだ。
「あと、冒険者同士は挨拶をしてくださいって事で、気を付けないと戦闘になるみたい。」
ハカセもちゃんと聞いていたみたいです。
「ここね、本当に几帳面なのよ…プリサイスタワーって精密ってよりも几帳面の方が正しいみたいね…」
いくみの説明にここ違う星なんじゃ……みたいなツッコミは要らない…
「それで、桃もちゃんと聞いてたの?」
彩希が聞くと、
「見てたの♪」
ほら、桃は聞いてなかった。